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ビンラディンの殺害のニュースに喜ぶアメリカ人に違和感を抱く [グローバルな問題]

ビン・ラディンが殺害された。そのニュースでアメリカ人、特に若者が喜んでいる。下記の動画で、アメリカ人がこのニュースに喜んでいる様子が示されている。
http://news.yahoo.com/video/us-15749625/25077028#video=25088960

まるで、ビン・ラディン一人を殺せば、テロリズムもなくなるかのような喜びようだ。しかし、本当にそうなのだろうか。彼がテロリズムの象徴であったことは確かである。しかし、テロリズムの背景にはアメリカが世界にグローバル・スタンダードという名のアメリカ・システムを強制していることが挙げられる。アメリカのワスプが原住民を殺戮してきた歴史、原子爆弾を他国に落とすという狂気の沙汰を実行したということを棚に上げまくり、民主主義の勝利などと主張しているのは、とても感情移入できない。アメリカのどこが民主主義なのか、と突っ込みたい自分がいるからだ。しかし、まあ、民主主義というイデオロギーをまき散らすのと放射能をまき散らすのとどっちが迷惑であるかといえば、間違いなく後者であるだろう。しかし、どちらかというとアメリカにシンパシーを覚える(特にオバマ大統領になってから)私でさえ、眉間にしわを寄せてしまうのであるから、イスラム教徒がアメリカのこの浮かれた光景をみて嫌悪感を覚えるのは間違いないであろう。下手したらヨーロッパ人も白けているのではないだろうか。今度、尋ねてみよう。

などと憎たらしいことを書いた後、オバマ大統領のスピーチを聞いたら、なんかアメリカが正しいような気分になってきてしまった。凄いな、オバマ大統領。こんなひねくれた日本人でさえ、なんか納得させられてしまったぐらいだから、ほとんどのアメリカ人もオサマ・ビンラディンが悪、それをやっつけるのはスーパーマンのように正しいのだと思うであろう。ここは、日本だとウルトラマン・シリーズでもどちらが正義かたまに分からないようなエピソードがあるのとは違う点である。彼のスピーチは次のサイトで観られます。
http://news.yahoo.com/video/world-15749633/president-obama-confirms-osama-bin-laden-s-death-25084937

しかし、本当に何が正義なのか、と考えてしまう。ワールド・トレード・センターの被害者には、心からのお悔やみの気持ちを抱くが、オサマ・ビンラディンを殺害すれば、それで浮かばれるのかというとそうでもないんじゃないかと思ってしまうのです。昔、若い時に菊池寛の「恩讐の彼方に」を読んだからかもしれない。
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