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レディオヘッドの『ザ・キング・オブ・リムス』 [ロック音楽]

ブリティッシュ・ロックの今や大御所となったレディオヘッドの8枚目のアルバムである『ザ・キング・オブ・リムス』を聴く。レディオヘッドは非常に好きで、音楽家としてのトム・ヨークは尊敬している。しかし、このアルバムはレディオヘッドの作品の中でもっとも今ひとつの印象を受けた。まず今時CDで38分という短さが気になる。ビートルズの時代に戻ったかのようだ。しかし、ビートルズと違うのは一曲が長いので8曲しか入ってない。そういった点で量的な満足感が得られない。なんか損をした気がする。それでは質はどうなのだろうか。どの曲も、レディオヘッドの曲としてのクオリティは維持しており、そういう意味では悪くはないのだが、全体を通してのインパクトが弱すぎる。野球でいえば、7番打者と8番打者ばかりが揃ったようなラインナップなのである。フランス料理でいえば前菜とデザートだけしか出ないコース料理といえばいいのだろうか。個人的には5曲目のロータス・フラワーや8曲目のセパレーターとかは決して嫌いではないが、それでも、これらの曲がレディオヘッドのベスト盤に入るとはとても思えないのだ。というように考えると、レディオヘッド的には、このアルバムは駄作ということになるだろう。レディオヘッドでなければ、決して悪くはないと思うのだが、レディオヘッドのブランドで出してしまうと、まあせいぜい7番打者レベルの曲であるということだ。これはザ・ベンズが3番打者、4番打者、5番打者クラスの楽曲群を揃えていることなどと比べると対照的である。


ザ・キング・オブ・リムス

ザ・キング・オブ・リムス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ホステス
  • 発売日: 2011/04/06
  • メディア: CD




ザ・ベンズ

ザ・ベンズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1995/03/08
  • メディア: CD



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