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石原都知事の「やっぱり天罰」発言に仰天する [その他]

石原都知事は3月14日、東日本大震災に対して「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べたそうだ。これは、津波で「積年たまった日本人の心のあかを」一気に押し流す必要がある、ということらしい。一応、「被災者の方々はかわいそうですよ」とは述べたらしいが、流石に開いた口がふさがらない。私のゼミの卒業生でも実家が跡形もなく津波で流されたものがいる。幸い、家族は見つかったそうだが、まだその家族は避難所暮らしで、予断は許さない。津波で我欲を荒い流すのであれば、全国民がそのような目に合うべきであろう。なぜ、日本人が我欲を洗い落とすために、あたかも生け贄のように東日本の太平洋岸の人達が犠牲にならなくてはならないのだ。なぜ、彼らだけが天罰を受けなくてはならないのだ。しかも、彼らの多くが失ったものは命である。命をなくしたら、そりゃ我欲も糞もないが、こういうことが平気で言える人の神経はまったく分からない。「かわいそう」ではない。亡くなっているのである。それも1万人というオーダーで亡くなっているのである。亡くなった人達に「かわいそう」と言うのは、小説家の言葉とはとても思えない。私のように繊細さに欠く人間が言うくらいであるから、その無神経さは神の領域に達しているであろう。こんな人が東京という日本最大の都市のトップに座していることの異常さ。そういう異常さを改めて知らしめた、ということは津波のせめてものプラス面か。とはいえ、被災者がそのために犠牲になる必然性は皆無である。こういうことを他の都民は平気で聞き流せるのであろうか。私だけが例外なのであろうか。なぜ、このような人に都政のトップを任せられると思えるのであろうか。私は今、猛烈に絶望を抱いている。しかし、震災が私を絶望させているのではない。私を絶望させているのは東京電力、そして石原都知事、そして石原都知事を支持する都民の人達である。

マレーシアでの漫画が被災者に対して、配慮に欠けていると非難されたが、この石原都知事の発言に比べれば、全然、かわいいものだ。反省もしているそうだし。

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