EBTGの『Idlewild』 [ロック音楽]
1988年に発表されたエブリシング・バット・ザ・ガールの4枚目。バンド名通りの「本当に普通な女の子」(ただし、歌声はまったく普通でない)の青春時代の甘酸っぱさと切なさが、美しいメロディーとトレーシー・ソーンの比類無き素晴らしき歌声によって表現されている。リズム・マシーンが無機的に刻むリズムに、アコースティックの楽器の温かさ、そしてトレーシー・ソーンの「生命力」がそのまま息づいているかのようなヴォーカル。もう心が掴まれるような感動を覚える傑作である。宝石箱のようなアルバムであり、どの曲もキラキラと輝いているが、特に「Love is here where I live」と「I always was your girl」、「Goodbye Sunday」が素晴らしい。