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ドイツのロマン街道を走る [都市デザイン]

ドイツのロマン街道を走る。別に走るつもりはなかったのだが、レンタカーのナビが超絶、馬鹿なのでアウスブルクに行くようにセッティングをしたら、ロマン街道のそばを走るという遠回りルートを指定し、しばらくその馬鹿げたルートに気づかずに走ってしまったので、癪になってついでに行ったことのないディンケルスビュール、ノルトリンゲンを寄ることにしたのである。これらの街をめぐる道はもろロマン街道であった。興味深いのは、しょっちゅう「ロマン街道」と標識が出されているのだが、ドイツ語と日本語のみで表記されていたことである。英語はまったく書かれていない。ということは、ロマン街道というのはほとんど日本人をマーケティングするためにつくられた観光ルートなのだろうか?それとも、日本人にだけ積極的に受け入れられた観光ルートなのだろうか。

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(日本語では書かれていても、英語の表記がされないロマン街道の看板)

まあ、それはともかく計画もしないで訪れたディンケルスビュールはその美しさにちょっと度肝を抜かされた。これは、ローテンブルクよりある意味で地味であるが故の美しさを有しているのではないか。この街の美しさは、ちょっとイタリアはともかくとしてフランスでも出会えないレベルであると思う。つくづく、第二次世界大戦に被災しなかったドイツの街は美しいと思わせられる。さて、次に訪れたノルトリンゲンはスピロ・コストフなどの都市の歴史の本で有名である。中世の都市構造がしっかりと残されたこのノルトリンゲンの空撮写真の美しさは筆舌に尽くしがたいものがある。しかし、実際、街中を歩いていると、その美しさはなかなか実感できず、そういった点ではディンケルスビュールやバンベルク、レーゲンスブルクのような感動を与えないなと思ったりした。とはいえ、街の中心にある教会はなかなかの迫力である。

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(北バイエルンの美しきロマン街道の都市であるディンケルスビュール)

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(航空写真では息を呑むほど美しくみえるノルトリンゲンであるが、下からみるとそれほどは感心しない)

ということで思いがけず、ロマン街道を旅行したわけだが、なかなかどうして楽しめた。ヴュルツブルク、ローテンブルク、ディンケルスビュール、そして私はまだ訪れたことがないがノイシュヴァンシュタイン城のあるヒュッセンとを巡るドイツ旅行はなかなか優れたコンテンツを有しているのではないかと考えたりした。

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