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六本木のクラブに行く [その他]

アメリカ人の幼馴染みが東京に来る。11歳からの知り合いだ。奥さんが日系ブラジル人で、彼女のご両親が名古屋に住んでいるので、奥さんと11ヶ月の息子を連れて日本に来たのである。幼馴染みは奥さんと赤ん坊を置いて、私の家にやってきた。週末を東京で過ごしたいようだ。

さて、どこに行きたいかというと、「夜の東京で遊びたい、DJのいるクラブに連れて行け」という。クラブなんて、行ったことはないし、とても連れて行けない。そもそもクラブとはどういうところかも分からない。ということでゼミのOBに相談して、クラブへのガイドを頼むこととする。

クラブは夜10時に開くということだったので、時間つぶしに麻布十番で食事をし、バーで酒を飲んでいた。10時過ぎに麻布十番の目当てのクラブを訪れると友人が身分証明書をもっていなくて入れて貰えなかったので、諦めて六本木のクラブに行く。駅のすぐそばで、これはもしかしたら昔パラディソとかいうすかしたバーがあったところなのではないかと思われる場所にあった。クラブの名前は忘れた。とにかく、そこに行く。4000円の入場料にはドリンク・コインが3枚ついてきた。

さて、クラブはまあ昔のディスコのようなところであった。フロアにはテクノ調の音楽が流れて、ハードロック好きのオタク系である私にはファックな音楽であったが、友人は喜んでいた。私と同様にハードロック系のゼミOBは、あまり楽しくないようであった。とはいえ、今日は接待のようなものだし、せっかく来たのでいろいろと観察をしてみる。

気づいたのは外国人が多いことと、女性が綺麗であることだった。私はほとんど会話をしなかったが、友人は積極的に声をかけ、その結果、ウクライナ人の自称モデルが数名、イタリア人の観光客が3名くらいいたそうだ。私は明らかに浮いていたが、たまにフロアに出る。日本人の若い女性が話しかけたので、台湾人のふりをして英語で対応したら、結構、愛想良くしてもらった。これを日本語で対応したら、会話が続かなかったであろう。こういう場所に来る女性は、極めて外国人に対して優しいことを確認する。あと、日本人の若いヤンキーのような男性が、やたら私を挑発してきた。怒っているのか、仲良くなりたいのかが分かりかねたが、ちょっと私は不快になった。疲れたのと、楽しくなかったので、帰るのをしぶっていた友人をゼミのOB生とともに説得して、店を出る。店を出たらもう3時を回っていた。

友人は私と同じ年であるが、とてもそうは思えない若さとエネルギーに溢れていた。まあ、私も今大学生であったら、こういうところに通うというのも、それほど悪い時間の過ごし方ではないかなと思うと同時に、今はどう自己弁護をしても通えないなとも思ったりする。まあ、大学生当時でもあまり自分には向いていない遊びかもしれない。遊び好きな派手な彼女ができたら行っていたのかもしれないが、わたしは派手な女性には好かれないキャラだからそんなことはなかったであろう。友人は親の莫大な遺産を引き継ぎ、非常に裕福だ。しかし、それほど裕福でも遊びはこういうことをするのか、と思うとちょっと安心すると同時に、人の欲望は何なんだろうとマズローの欲求段階説のピラミッドが頭をよぎる。
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