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チボリ公園は牧歌的な遊園地かと思ったら絶叫マシーンが多く驚いた [都市デザイン]

 コペンハーゲンで2時間弱ほど時間があった。ということで駅前のチボリ公園を訪れた。46歳の男が一人チボリ公園というのも何か侘びしいものがあるが、細かいことは気にしていられない。以前、コペンハーゲンに来たとき、是非ともチボリ公園も見たかったのだが、その時は3月で開園していなかった。チボリ公園は夏限定のアミューズメント・パークなのである。
 チボリ公園はウォルト・ディズニーがディズニーランドを計画する際に参考にしたアミューズメント・パークである。まあ、アイデアというよりかは、入場人数とかのシミュレーションにチボリ公園のデータを参考にしたのである。開園が1844年。なんと150年以上も昔である。倉敷にもチボリ公園を真似したチボリ公園もどきがバブルの時につくられた。その後、経営上破綻したとかで閉園したが、このチボリ公園は現在でも健在である。さて、チボリ公園は入園料を取る。アトラクションに乗るにはまたお金を取るので、これはニューヨークのブルックリンにあるコーニー・アイランドとは違うし、ドイツの移動遊園地キルメスなどとも違う。入園料は85クローネ。10ユーロぐらいか。
 1844年開演ということなので、多少のリノベーションをしても、美しい庭園を中心としたアトラクションも花屋敷のようなちゃちなものを想像していた。基本は脱力系で、ただ歴史の重みで集客をしているのかなあ、と勝手に考えていた。しかし、その考えは一部は正しかったが、ちゃちなアトラクションというイメージは大きく外した。なんとチボリ公園は圧倒的に絶叫マシーンが多かったのである。ジェットコースターもぐるぐる回転して、ひねりも入れまくるという壮絶ものであったし、フリーフォールも結構、過激であった。あと大きな軸につけられた飛行機の形をした乗り物がぐるぐる回転するというアトラクションがあったのだが、これもきりもみのような捻りを入れており、見ただけで気絶しそうな乱暴なアトラクションもあった。

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 ということで私が勝手に抱いていた牧歌的なチボリ公園のイメージはほとんど崩された。とはいえ、庭園も美しく手の入れたものがしっかりと存在しており、池とかも長閑な雰囲気を演出していた。あと、中国や中東といった地域のコンセプトでゾーニングされている地区もあった。

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 また勝手に相当、狭いだろうと思っていたのだが、結構広く感じられた。これは空間の使い方が絶妙にうまいということも関係しているのかもしれない。何しろ、細かいところまでも手が行き届いている。この空間の使い方などは、日本のように土地が高いところでの遊園地開発などをしているところは大いに参考になるのではないだろうか。

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 さて、このチボリ公園を訪れて、ディズニーランドではなくて、ここを相当、参考にした日本の遊園地があることに気づいた。それは豊島園である。チボリ公園のクラシック・カーのアトラクションやぴょんぴょんと長椅子が飛ぶアトラクションやフライング・カーペットなどは、相当の確率で豊島園はチボリ公園からアイデアを取ったのではないかと思うのである。まあ、それはそれでいいのだが、もう少しオリジナリティが欲しかったなとも思ったりした。なんだパクリだったのか、という元ネタを知ってしまったような気まずさを感じてしまったのである。

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(豊島園のクラシックカーのアトラクションのオリジナルを発見する)

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(豊島園にはこのアトラクションもある。これも元ネタはチボリ公園か?)
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