『ドイツ中世の都市造形』 [書評]
現在、宮城大学で教鞭を執られている永松栄氏の著書。少し前に小塩先生の『ドイツの都市と生活文化』がいかに下らない本で、むしろドイツの都市の理解を遠ざけるということを書いたが、この永松先生の著書は真逆で、ドイツの都市造形、その背景などをしっかりと理解することができる良書である。これを読むと、やはり建築、都市計画の専門家こそ、都市をしっかりと把握する能力を有しているのではないかと思わせられる。まあ、例外の人を私は知っているので、一般化するのは危険だが、建築、都市計画を勉強することによって、文学を勉強するのに比べて、はるかに都市を分析、理解する力を養えるのではないかと本書を読んで思ったりした。
話が飛んだが、永松氏のドイツの都市に対する分析力は相当のものであり、大変勉強になる。ドイツの都市を訪れる際には、是非とも一読すると、その旅も充実したものになるのではないかと思われる。
話が飛んだが、永松氏のドイツの都市に対する分析力は相当のものであり、大変勉強になる。ドイツの都市を訪れる際には、是非とも一読すると、その旅も充実したものになるのではないかと思われる。
ドイツ中世の都市造形―現代に生きる都市空間探訪 (アーキテクチュアドラマチック)
- 作者: 永松 栄
- 出版社/メーカー: 彰国社
- 発売日: 1996/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)