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アイゼナッハの世界遺産ヴァルトブルグ城へ行く [地球探訪記]

休日なのでアイゼナッハにある世界遺産ヴァルトブルグ城へ行く。アイゼナッハの駅まではデュッセルドルフから4時間ちょっと。アイゼナッハの駅は中心市街地のマルクト広場から15分ほどは離れている。市役所や教会のあるマルクト広場はなかなか雰囲気がよい。ルターが住んだ家もすぐそばにある。

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(この地味なサインがなければ高い確率で迷子になると思われる)

そこからヴァルトブルグ城まで歩く。3キロメートルぐらいの距離であろうか。広場からすぐ坂道になる。ここは本当に旧東ドイツだったのかと目を疑うような高級住宅地を通り、その後、未舗装の森の中の歩道を歩く。チューリンゲンの森は緑が明るく、日本の森とは違う印象を与える。森の道はときおり、木に「ヴァルトブルグ」という矢印がつけてある。これがなければ道に迷うと思われる。ここらへんのサイン計画は相当、荒っぽい印象を受ける。さて、城が近づくと坂が急になる。城は、山の尾根に帽子をかぶせたようにつくられている。門から城の間に木組みの壁がつくられているのだが、これがこの城に異様な景観を与えている。城の塔には50セントで登ることができる。この塔からの360度の展望は相当、素晴らしい。チューリンゲンの森の緑と、南部に広がるなだらかな平原が美しい。個人的な意見になるが、この広大ではあるが緩やかに変化をするドイツのランドスケープは美しいと思う。

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(ヴァルトブルグ城の壮観)

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(塔からの眺め)

ヴァルトブルグ城にはガイド・ツアーで入れる。このツアーは1時間ほどなのだが、なかなか充実しており、この城がなぜ世界遺産に指定されたのか、その歴史的重要性が認識できる。この城は1170年に本館が造られている。日本でいえば鎌倉時代の前くらいか。また、この城と関係のあった重要人物はマルチン・ルターである。ルターはこの城で新約聖書をドイツ語に訳す。この時、ルターが使用したドイツ語が、ドイツ標準語の基準となる。このルターが作業をした部屋も見ることができる。机が平らでないのが印象に残った。平らな机というものを我々が手にしたことで、随分と我々の作業の効率が向上したのではないかと思う。聖女エリザベートに関する展示も興味深い。全般的になかなか充実した観光であった。あと、この城内にあるレストランのキルシェ・クーヘンは結構美味しかったことを付け加えたい。

帰りは疲れていたのと、空模様も悪かったのでタクシーを拾う。駅まで行かずに、途中、バッハの家という名前の博物館を訪れる。ドイツにはボンのベートーベンハウス、ドイツではないがオーストリアのザルツブルグにはモーツアルトハウスなどがあるが、このアイゼナッハのバッハハウスはなかなかよかった。ヨハン・セバスチャン・バッハそしてバッハ一族がドイツ人の誇りであるということが、よく理解できるような展示がなされていた。

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(バッハハウス)
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