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ドイツのイケアに買い物に行く [ドイツ便り]

ドイツのデュッセルドルフ郊外にあるイケアに買い物に行く。ほとんどの家財道具はオーナーが揃えてくれたが、椅子などはグレードが高いものが欲しいので自ら仕入れに行ったのである。もちろん、自動車がなくては行けないので友人に車を出してもらった。さて、イケア自体は駐車場が立体ではなくて青空であるなどの違いはあるが、ほぼ東京のものと似たような印象を受けた。売っているものも似ている気がする。本棚などはBILLYという商品が売られていたが、これは船橋のイケアでも売っていた記憶がある(違っているかもしれないが)。

さて、イケアはここドイツでも大人気である。私の賃貸の家のオーナーもほとんどの家具をイケアで揃えている。イケアが進出するまではドイツの家具は極めて高価であった。そのためアンティーク・ショップの人気があったという背景もあるようだ。しかし、イケアが進出して、家具の超ダンピングが行われ、アンティーク・ショップを中心に家具屋は苦境に立たされているようだ。ベルリンの家具屋街は、ほとんどの店が倒産してゴースト・タウンになってしまったようなところもあるらしい。これは、ちょっと見てみたい。

ところで、家具の安売りが「売り」のイケアではあるが、利益の4割は小物ではじき出しているそうだ。日本も含めた世界的な数字か、ドイツだけの数字なのかは不明だが、確かに椅子や本棚、ソファといった大物に比べて、小物は割安感がない。イケアには娘を連れて行ったのだが、彼女達はちょっと見、可愛いような小物をすぐ欲しがる。まあ、安いからいいか、という気分でごみのような不要な小物を買っていくと、いつの間にか結構の値段になってしまう。「塵も積もれば山となる」である。安いが、実際のコスト・パフォーマンスはよくない。確かに、あの馬鹿安い家具を売っているだけではそうそう利益は出せないであろう。イケアのしたたかさをちょっと垣間見た気がした。

布団というかブランケットもイケアで買ったのだが、中国製とポーランド製があり、ポーランド製の方がずっと高く売られていたのも興味深かった。中国製というと安物の代名詞ではあるが、私のイメージではポーランドも中国も似たようなものであった。しかし、ドイツではポーランドの方が中国よりずっとましなイメージを持たれているようなのである。驚きというか発見である。これは、私がポーランドを過小評価していることかもしれず、ちょっと自分の考えも直した方がいいかもしれないと思わせられた。

ちなみに、家に帰って椅子をつくっていたら、娘の椅子はねじの穴の位置がずれていた不良品であった。私の椅子はまったく問題なかった。娘の椅子は中国製で私のものはポーランド製であった。私の椅子の方が価格も高かったが、椅子と同じであれば布団もポーランド製の方が優れているのかもしれない。とはいえ、買った布団は中国製の安物であったのだが。


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