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ドイツでピアノの苦情を隣人から受けて苦笑する [ドイツ便り]

隣のフラットの隣人が、話があるというのでやってきた。ちょっと緊張したが、英語で話してきたのでどうにかなるか、と迎え入れる。ドイツ人というよりかはフランス人っぽい感じの30代ぐらいの男性であった。さて、話はピアノの音のことであった。とはいえ、ピアノの練習時間などのエチケットは守っているので何の苦情だろうと思っていると、「僕がピアノを弾いている時にはピアノを弾かないで欲しい」ということが苦情の内容であった。ちょっと驚いたが、ちょうど彼がエリーゼのためにを弾いていた時、長女もエリーゼのためにを弾いたことがかんに障ったらしい。随分とナルシストだなあ、と思ったが、まあ、あなたが弾いている時は弾かないように気をつけます、と笑顔で返しておいた。人のことは言えないが、この彼はポール・モーリアみたいなムード・ミュージックを好んで弾くために、結構、私は不愉快になっていた。とはいえ我慢をして流していたり、この音を消すためにも自分の家でピアノを弾いていたりしたのだが、彼がピアノを弾くときはピアノが弾けないので、ピアノ返しという技がつかえなくなったのは辛い。まあ、土曜日と日曜日に集中して弾くようなので、彼が弾く前に、弾いているようにすればいいのかもしれない。しかし、エチケットとして1時間以上は弾かないというものもある。今日は、彼はフラストレーションが溜まったようで、2時間ぐらい弾いていた。まあ、目くじらを立てる必要はないが、意外にドイツ人(とはいえ、彼は風貌的にはドイツ人ぽくないのでドイツ人ではない可能性も高いが)の我田引水的なナルシズムを感じた日であった。


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