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ペイリン副大統領が誕生したら、人類は大きな試練を迎えるかもしれない [サステイナブルな問題]

明日はいよいよ米大統領選である。まあ、アメリカ人のためにも人類のためにもオバマに当選してもらいたいが、相対するマッケインはブッシュに比べると遙かにましな政治家である。あまり共和党ぽくない。万が一、オバマが負けたとしてもマッケインならブッシュよりはしっかりとした大統領になるだろうと思っていたのだが、なんとサラ・ペイリンというホッケー母ちゃんを副大統領候補に指名した。戦略的には、ヒラリー・クリントンを支持していて、未だに反オバマ的な有権者の票の受入先を提供して票稼ぎに走ったということなのだろう。実際、ペイリンを指名直後は、瞬間的ではあったが、オバマとマッケインの支持率は逆転した。しかし、この準ミス・アラスカで、24歳で駆け落ち婚をして、ヒグマなどを狩猟することを趣味とし、40歳を過ぎるまでパスポートも取得したこともなかったアラスカ州知事は、マスコミに露出されるたびに、その政治家として、そして一般的な44歳としても知識のなさを露見していった。特に、彼女の無知ぶりを徹底的にあぶり出したのが、CBSのニュース・アンカーで年収15億円を稼ぎだすケイティー・クーリックあった。ケイティーの鋭い質問は、ペイリンが急ごしらえで塗ったメッキをていねいに剥がしていき、彼女がヒラリー・クリントンの代替などからは程遠く、ただの世の中のこともよく分かっていないホッケー母ちゃんという実像を徐々に我々に見せていった(http://jp.youtube.com/watch?v=-ZVh_u5RyiU)。まあ、ここまで馬鹿だと、誰にでも虚像を剥ぐことは出来たもしれないが、そうだとしたらケイティーは随分とペイリンのお陰でいい目にあえたのかもしれない。同じように、いい目にあえたのはペイリンの物真似がサタデーナイト・ライブで大受けしたティナ・フェイであろう。彼女は、そもそも風貌も相当ペイリンに似ているのだが、前述したケイティー・クーリックとペイリンとの取材の物真似で、彼女の発言を一語一句変えずに真似したにも関わらず、大受けしたのである。これはペイリンのしゃべる内容があまりにも馬鹿で、また英語としてもなっていなかったためである(http://jp.youtube.com/watch?v=zeMypXCUWMw&feature=related)。まあ、このようにその馬鹿さ加減を笑い飛ばせている間はいいのだが、マッケインが72歳という高齢であることを考えると、彼女が大統領になる可能性は低くない。彼女の外交政策の阿呆な発言(グルジアがNATOに加盟し、ロシアが侵攻したらアメリカは戦う、とか)を踏まえると、本当にアメリカだけでなく人類が滅亡する危機が結構、目の前まで忍び寄っているのかもしれない。この恐怖をしっかりと主張しているのは俳優のマット・ディーモンである(http://jp.youtube.com/watch?v=C6urw_PWHYk&NR=1)。いや、本当に怖いね、よく考えると。マットは「悪い冗談だ」というが、本当に悪い冗談になる可能性もある。そして、何よりも恐ろしいのは、世界で随一の軍事力を有し、最強最大の国家であるアメリカ合衆国の国民の一部は、このような無知蒙昧だが勢いのある政治家を応援する傾向があるということだ。ある意味で、ペイリンはブッシュをさらに出来を悪くした政治家である。ブッシュでさえペイリンの前だと理知的に見えてしまう。こういう世界的規模で無責任な政治家を選択してしまうアメリカ人達だけに、アメリカ合衆国の大統領を選挙する権利を委ねていいのだろうか。アメリカ合衆国の大統領の選挙はアメリカ以外の我々にも投票させるべきであろう。アメリカ人だけに、この人類の行く末を任せることは本当に恐ろしい。まあ、明日は、このような考えが杞憂に終わればいいのだが、もしマッケインが大統領になった場合は、恐ろしい将来が待ち受けているかもしれない。それは、マッケインが急逝した後であるが、その年齢を考えると、そんなに可能性が低いことではない。書いていて怖くなってきた。

349対147という(途中経過の数字)まさにランドスライド的な勝利で、オバマが44代アメリカ大統領に当選した。インディアナやバージニアといった共和党支持の州や、フロリダやオハイオといったブッシュの勝利を決定づけた州もオバマが勝った。アメリカはいろいろな問題を抱えているが、今回の米大統領選挙では変革を求めるアメリカ、進歩を続けるアメリカといったアメリカのよい面が出たと思う。とりあえず、ペイリンが大統領になる道がこの4年間は閉ざされたのでホッとする。
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