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クレド基町 [都市デザイン]

広島のクレド基町に行った。意味が全く見出せない建物の高さが非常に気になり、気に入らない。何故、高さ条例をあえて改正させてまで、この建物を高くしたのか。景観だけの問題ではない。この建物の高さのおかげで、旧広島空港が利用できなくなってしまったのだ。1993年にオープンした広島空港は、市内からだとあまりに不便なので、一日数便だけでも旧広島空港と羽田とを結ぶ便を飛ばそうとしたのだが、この無意味なビルの高さによって、飛行機を飛ばすことはもはや不可能になってしまったのである。しかも、この高さの中身はホテルである。広島市内にどのくらいホテルが不足しているかはわからないが、この建物によって被害を被っている市民にとっては全くもって無用の長物である。しかも、それでも意匠的に広島のシンボルとなるような素晴らしいものであれば、少しは救われるかもしれないが(少なくとも筆者は)、そのような価値はほとんど見出されない醜さを呈している。

このクレド基町のビル内にあるオムライス・レストランに入る。すごく不味い。カレー・オムライスといった、少しでも想像力があるものなら絶対に注文をしないであろうものを頼んだ私も愚かではあったが、オムライス自体も頗る不味かった。まず米が非常に不味い。そして、オムライスは卵が溶けて米と絡み合うといった絶妙のコンビネーションが、その旨さのポイントであると筆者は信じているのだが、それらが、全くなく、卵と米が遊離しているのだ。全くもってけしからん。

こういうことをしているから、地方都市は衰退していくのだ。アンデルセンのような素晴らしい食文化を創造できる企業の本社がある都市であるのに、一方でこういう滅茶苦茶なこともしている。しっかりして欲しい、と思うのは余計なお世話か。


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