SSブログ

メキシコ人は計算が苦手? [グローバルな問題]

 メキシコのデル・バジオ空港のファストフード店のようなカフェでクロワッサンと珈琲を注文した。146ペソであったので、201ペソを渡した。そしたら、店員をしていた若い女性はパニックをしてしまった。お釣りは55ペソね、と言ったのだが新手の詐欺と思ったのか、まったく私を信用せずに、iPhoneを取り出して、一生懸命計算機で計算をしたのである。ようやく納得して55ペソを返してくれたのだが、私は50ペソ紙幣を期待したのに、すべてコインで戻ってきて、そもそも何のために1ペソ加えたのかもよく分からない気分になってしまった。この女性は結構、真面目そうで地味な感じであったので、学校でも何となくしっかりと勉強しているような風貌に見える。ということは、勝手な推測だが、学校でちゃんとここらへんの計算を教えていないような気がする。日本だったら、コンビニの店員も務まらないだろう。
 さて、しかし、これはメキシコがダメということなのだろうか。そのように計算ができなくても店員がやっていけるという、このゆるい環境にむしろ価値を見出してしまうような自分がいる。というか、日本は他国に比べて、あまりにも窮屈すぎるのではないだろうか。もうちょっとゆとりが必要であるな、というように解釈してしまっている自分がいる。いかん、ブラジルとメキシコに感化されつつあるのかもしれない。
 というか、ゆとり教育の問題は、社会にゆとりがないのに「ゆとり教育」をしてしまったことに気づいた。ゆとりがない社会で、教育だけをゆとりにしたら、教育機会を奪われた子供達が苦労するだけのことだ。

nice!(5) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 5