『都市の魅力アップ』 [書評]
元大阪大学の鳴海先生とそのグループとで著した本。前半は、鳴海先生が都市の魅力とは何ぞや、ということを論理的に解説してくれている。そして、後半は実際、鳴海先生の教え子達が、一社会人の立場から、大阪という都市の魅力をアップさせるために活動し、そして実際成果が得られたプロジェクトの紹介をしている。ここにプロジェクトの紹介と書いたが、著者が主体的にそのプロジェクトに関わったので、生の声が聞こえて、大いに参考になる。日本の都市はこれまで行政主体でまちづくりが行われてきたが、何か、大きな転換点を迎えているのかな、とさえ思わせるような刺激的な内容となっている。まちづくりを実践したい人にとっては、相当密度が濃い本であると思われる。
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