SSブログ

【ユタ州の国立公園縦断ツアー1】アーチズ国立公園(1)デリケート・アーチ編 [地球探訪記]

ユタ州には5つの国立公園がある。アーチズ、キャニオンランズ、キャピトル・リーフ、ブライス・キャニオン、ザイオンである。これらを一挙に車でめぐることにした。出発点はソルト・レーク・シティである。到着は午後15時。そこでレンタカーをして、アーチズに向かって南下する。一挙にアーチズにまで向かおうかとも考えていたのだが、ソルト・レーク・シティのラッシュアワーにぶつかり、さらに初日は、時差ぼけもあるので20時頃に到着したプライスという街にて宿泊。とりあえず見つけたフェアフィールド・インにて。一室105ドル。

翌朝はまだ未明の5時に出発。一路、アーチズへ向かう。これは、現在デリケート・アーチのハイキング・トレイルの入り口の駐車場が工事中で、駐車場のスペースが少なくなっており朝の9時にはほぼ満車となるという情報をインターネットで得たからである。5時だとまだ暗い。6時30分頃には明るくなってくる。アーチズに着いたのは7時ちょっと過ぎ。まだ、国立公園のゲートには誰もいないので、入園料を払わずに入る。最初に目指したのは、当然デリケート・アーチ。7時30分頃に着いたので、駐車場には余裕で停まることができた。デリケート・アーチまでは片道2.4キロほど歩かなくてはならない。まだ、肌寒い中、デリケート・アーチまで歩いて行く。朝日の光に照らされた草が美しい。

デリケート・アーチは大きな岩塊の上にある。その雄姿はハイキング・トレイルでアクセスしている時はまったく見ることができない。岩をぐるっと回って歩いていると、突然、眼前に現れる。このようなドラマティックな演出を考慮して、このトレイル・ルートを考えたとしたら、デザイナーはなかなかセンスが素晴らしい。さて、デリケート・アーチ。素晴らしい造形美である。よく自然の力で、このような芸術的な岩のアーチが出来たものである。人間の意匠だとしても傑作であろう。逆に、自然が勝手につくりあげたこのアーチを美しいと感じる人間の心の働きが興味深い。神のような形而上的な存在を信じたくなるような迫力と美しさである。何でこんなものが出来たのか、ということと、何でそれを美しいと人間が感じるか、ということ、両方とも不思議なことであり、いろいろと考えさせられる。私は20年前にこのデリケート・アーチを観たが、二度目のデリケート・アーチはより、いろいろと私に問いかけているようである。なんか聖的な経験であり、最高レベルの聖なるランドスケープではないだろうか。多くの写真を撮影した後、デリケート・アーチを後にする。

IMG_8292.jpg
(デリケート・アーチの雄姿。バックに映えるラサール山地とのコントラストが素晴らしい)

IMG_8343.jpg

IMG_8314.jpg

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0