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安倍首相の「日本はテロに屈することは決してない」発言に違和感を覚える [グローバルな問題]

 中東の過激派「イスラム国」を名乗る組織が後藤健二さんを殺害したとする画像をインターネット上に配信した。大変、惨たらしいことで、ご家族の悲しみを考えると、心が痛むし、慰めの言葉も見つからない。
 そして、それから一夜明けた2日午前、政府・与党は首相官邸で緊急の連絡会議を開いたそうだ。そこで、安倍晋三首相は「日本はテロに屈することは決してない。今後、政府・与党の総力をあげて日本人の安全を確保する」と表明するとした。
 この安倍首相の発言に私は、違和感を覚えた。まず、「日本は」と始まっているが、日本とは何なのだろうか。せめて「私」は、もしくは「日本国首相の私は」と言って欲しかった。喧嘩を売られても、のらりくらりと交わせばいいのだ。そもそも、今回の事件は、人質が取られているにもかかわらず、相手を刺激するような発言を現場意識もなく、発した安倍首相が引き金になっている。相手に突っ込ませる余地をなくす方が賢明なのに、わざわざ喧嘩を買うようなことを再び言って、何を得ようとしているのか。本当、自民党のぼんぼん二世政治家は、プライドばかり高くて困る。そんなプライド、犬も食わないだろうに、我々、国民は食べさせられている。元気が出ないわけだ。
 さらに「日本人の安全を確保する」と言っているが、テロ相手にそんなことが出来る訳がない。無駄に税金を使うだけだ。そもそも、日本人の安全を確保するなどとこの期に及んでいうのは、後藤さんと湯川さんをみすみす殺されてから言う言葉ではないだろう。私が、この被害者の家族であったら、その言葉を聞いたら憤怒するであろう。
 そもそも、このような事態を招いてしまったのはアメリカのグローバル戦略である。ブッシュ・ジュニア政権が、お父さんの敵とばかり、サダム・フセインを死刑にしてしまい、混乱をその地に招き、多くの無実の現地人を殺害したことが、イスラム国などという馬鹿げたグループを強力にしてしまったのだ。そのアメリカの言い分だけ聞いて、安易に尻馬に乗っかった安倍首相の責任は本当に重い。その結果、グローバル・チンピラを挑発し、このような状況に日本人をおいてしまったことを、真剣に反省してもらいたい。私としては、首相を辞任するぐらいの責任だと思っているのだが、そうは思わないのだろうなあ。しかし、この感性の無さが、テロリスト達が敵視する格好なターゲットとなっているような気がする。生まれてから50年以上経つが、日本人であることでこんなアンハッピーな気分にさせられたのは初めてである。悔しい気持ちでいっぱいだ。

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