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『カイロの紫のバラ』 [映画批評]

舞台は大恐慌時のニュージャージー。ミア・ファロー演じる優柔不断な主人公は、無為徒食で自分勝手な旦那と粗衣粗食の日々を過ごしている。映画だけが唯一の慰み。そんな主人公の人生が急転直下、映画のスクリーンから憧れの役者が恋の告白という奇想天外なストーリー展開。痛快無比なヒーローの行動、夢見心地の主人公、周章狼狽する映画会社、そして本物の役者も現れ、彼にも恋の告白をされ右往左往する主人公。波瀾万丈なストーリーはどんな結末を迎えるのか。

最後まではらはらしながら面白く観ることができました。ちょっと切ない気持ちにもさせられますが、終始一貫、映画の世界に引き込まれ、あっという間に見終わってしまいました。アレン作品のミア・ファローには個人的にはあまり惹かれないのですが、本作品と『アリス』はとても魅力的だと思います。見て損をしたと思う人はあまりいないと思われる良作です。


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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



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