SSブログ

ブラジリアの金持ちによる不法占拠地区を訪れた [都市デザイン]

ブラジルの都市は、貧困層が不法侵入して住みついてしまうファベラが有名だが、ブラジリアはブラジルでも唯一、金持ちが不法占拠してしまった都市である。これは、何でもありのブラジルでも、ここブラジリアだけの現象だ。基本的には農業用に指定された土地を、それを国から与えられた農家が、土地の所有権を有していないのに、住宅地として売ってしまったこと。もちろん、これらの土地は彼らのものではないので、これは違法。買った方も、違法であると知っていて買っている。実際、それらを観ると、チバリーヒルズのような豪邸が建っていて驚く。笑えるのは、大統領官邸に面するパラノア湖の対岸を防衛目的で保全地区していたのに不法占拠してしまったこと。なぜ、このような暴挙が許されるかというと、不法占拠しているのが政治家だったり、役人だったりするからだ。要するに警察が泥棒をしているような状態であるということだ。また、興味深いのは、役人が勝手に国の土地を売り飛ばしたというサン・セバスティアン地区。ここは富裕層ではなく、貧困層の地区ではあるが、役人、勝手に国の土地を売ったらいかんでしょう。ブラジルはとんでも無いと思うのと同時に、こんなことをしても国は成り立つのかという、その懐の深さに感動を逆に覚えたりもする。
タグ:ブラジリア
nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0