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大津京駅の周辺の都市デザインの酷さと、大津苛め問題とには間接的な関係性があると考える [都市デザイン]

ゼミの学生達と「大津のいじめ問題」の話をした。学生達は年が近いせいか、この大津のいじめ問題には相当なる関心を持っているようで、あまり知っていない私に、いろいろと教えてくれた。さて、このいじめ問題自体は、とんでもなく救いようのない気持ちにさせる事件であることは理解したが、私が強く関心を抱いたのは、それが大津市で起きたからである。

大津市は昨年の秋、訪れ、特に大津京駅の周辺の都市デザインのあまりの酷さに愕然としたことを、このブログでもちょっと書いたりした。

http://urban-diary.blog.so-net.ne.jp/2011-10-17

そして、この大津市のいじめがあった中学校をグーグル・マップで調べてみたら、まさにこの大津京駅のそばにあることが分かり、慄然とさせられた。というのは、このブログではそこまでは書かなかったのだが、私は大津京駅に降り立った時に、なんともいえない禍々しさを覚えて、薄気味悪いものを感じたからであった。それは、地霊やセンス・オブ・プレイスを無視した郊外の開発地区に降り立った時にときたま感じるものであった。いや、私がここを訪れたのは昨年10月上旬であって、かの中学生が自殺したのが10月11日であったことを考えると、もしかしたら霊気のようなものを感じたのかもしれない。大津京駅からはイオンの看板が見え、その駅前のターミナルを取り囲むコンクリートと鉄筋の無粋な建物がつくりだす非人間的な空間。多少、我田引水的に思われるかもしれないが、私は、このような陰惨な事件が起きた場所として、この大津京はとてもしっくりと来るのである。この郊外における非人間的な都市デザインとこういう事件との関係性を、もっとしっかりと都市計画に携わる人間は真摯に検証すべきであることを改めて思った次第である。去年のブログでは、周辺に住む方が不愉快に思うかと考えてアップしなかったのだが、今回はその時、撮った大津京駅周辺の写真をアップさせてもらう。大津苛め事件のような悲惨な事件が起きても不思議ではない醜悪な都市景観であると思われる。

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