SSブログ

自動車は防災時には役に立たない [サステイナブルな問題]

今回の地震で、宮城県石巻市ではふたたび大渋滞が起きたそうである。朝日新聞(4月9日)では、その状況を次のように説明している。
「津波警報が鳴り響く中、焦った車からのクラクションがあちこちで鳴り続けた。「もう間に合わない」とパニックになり車を降りて走り出す人も。「こんなとこ車止めんなよ。まだ津波来ないぞ」と怒号が飛び交い、殺気だった雰囲気だったという。
 高校一年の高橋れもんさんは「何やってんの。行くよ」と絶叫して車に乗り込もうとする母を、「走った方が速いよ」と止めた。」
 この記事を読んで、人々の自動車依存の高さを知った。自動車は防災時には役に立たない。誰も住んでいないような場所に住んでいれば別だが、多くの人が自動車で脱出しようとすると、自動車は渋滞を巻き起こし、交通手段とならないばかりか、ガソリンを積んでいる自動車は動く火薬庫となり、災害をさらに拡大させる危険さえある。
 逃げるには自転車、もしくは高校生が指摘したように「走った方が」まだましである。自動車は一部の人が特権的に使っている時は便利だが、皆が利用しようとすると外部不経済をまき散らすろくでもない交通手段となる。災害時ではまさにそうだが、日常時でもそうだ。

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0