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ビルバオの飛行場に降りられず、トゥールーズから7時間かけてバスで這々の体で辿り着く [地球探訪記]

ビルバオに飛行機で行ったのだが、風が強すぎて飛行場に降りられなかった。着陸しようとすると、乗っていた飛行機は大きく揺れて、これは墜落するかもと思ったくらいであった。しかし、体勢を立て直した飛行機は着陸を試みたが、あと少しで着陸というところで機首を上げて急スピードで地面から離れていった。着陸することが危険すぎると判断したためだが、結果は分からなかったが、その判断に感謝する。こういう冷静さは有り難い。JR西日本の脱線事故とかは、こういう状況下で無理を試みて起きてしまった事件だと思うからである。

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(機内から見たビルバオ。この時は、すぐホテルに行けると信じていたのだが)

さて、無理をしなかったことはよかったのだが、飛行機はトゥールーズの飛行場に着陸した。サラゴサとかポンパナールとかボルドーとか、もっと近場の飛行場もあるのだが、ルフトハンザとの関係性が高い飛行場ということでトゥールーズになったのではと推測される。さて、トゥールーズはビルバオから相当、遠い。なんせピレネー山脈が間に横たわるので、それを迂回していかなくてはならないからだ。ルフトハンザは無料でバスを提供してくれた。以前、エア・ニューギニに乗った時、雪で成田に着陸できず、中部国際空港に離陸したが、一切補償をしてくれなかったことを考えると、その措置に感謝する。ただ、トゥールーズには16時には着いていたが、バスが出発したのは18時であった。さて、バスは延々とフランス南部の農村地帯を走る。最初のトイレ休憩の時は、既に22時を回っていたがまだフランスであった。スペインに辿り着いたのは23時を回っていた。国境を越えると多くの人が歓声を上げ、拍手をした。皆、ここまでほとんど誰も文句を言わないことに感心する。消費者が徹底的に甘やかされている日本やアメリカではちょっと考えられない光景だ。アメリカだと、既に弁護士に電話して航空会社に弁償させようと相談する奴が複数いるはずだ。しかし、無理して着陸して事故ってもまた訴えられるから、やってられないよな。それはともかく、スペインに入ると、急に電灯の色がオレンジ色の暖色系になったことが印象的であった。また、フランスでは農村地帯や山間地を走っていたのだが、急に都市部を走っていく。ドイツやフランスでは高速道路は市街地から離れたところに整備されるが、スペインではそうではないようだ。スペインに入ってもなかなか着かず、結局、空港に着いた時はカレンダーでは次の日になっていた。ほぼ7時間弱かかった訳である。

さて、飛行場に着いたが、フランス人のバス・ドライバーはどうもこの空港などには来たことがないようで、ターミナルを通り抜けた。ここで、それまで我慢していた乗客がいっせいに文句を言い始めた。バスは周回して、再びターミナルで我々を降ろした。降ろされたのはいいが、街中ではなく飛行場である。しかも、今日は飛行場はどうも閉鎖されていたようで人はほとんどいない。気の利いた乗客は、事前にタクシーを呼んでいたがそうでない人はターミナルは閉まっているので多少、途方に暮れる。しかし、来ていたタクシーに仲間を呼んでもらい、結局、我々もタクシーに乗ってホテルに行くことができた。幸い、ホテルのチェックイン時間に制限がなかったところだったので事なきを得る。デュッセルドルフ空港に12時に着き、15時にはホテルに着いている筈が、翌日の午前1時に着くことになった。あまりに癪だったので、疲弊していたがバーで酒を飲んでから寝ることにした。

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(疲れていたが、このまま寝るのも癪なので夜のビルバオを探索するため、スモーカーズ・バーに入る)

タグ:ビルバオ
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