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ドイツ人は信号を守る [ドイツ便り]

ドイツで生活して気づいたのは、信号をしっかりと守る人が多いことである。自動車がまったく走っていなくても、信号が赤だと守っている。私は犬と同じで、自動車が走っていなければ信号が赤でも平気でわたる。もちろん自動車を運転している時はちゃんと守るが、歩行者や自転車の時は別だ。そのような時は、馬鹿な信号をつくりやがって、みたいな気持ちで渡っていて、罪の意識は皆無である。これは、交通量が少ない交差点では、信号よりはむしろ一時停止を多くした方がいいという都市デザイン的な考え方を持っていることも背景にある。

まあ、それはともかくとして、ドイツ人は信号を律儀に守るのでちょっと驚いた。日本人もまあまあ守る部類だが、北野武がいみじくも指摘したように「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という考えも有しているので、守らない人も私を含めている。それに比べると、ドイツ人はよく守ると思う。まあ、私がドイツ人と言っているのはヴェストファーレン州の人なので、地域差はあるかもしれない。このことを居候させてもらっているフランクに指摘すると、フランクもニューヨークのマンハッタンで生活をし始めた時、地元の人達が皆、信号を守らないことに強烈な違和感を抱いていたそうだ。しかし、警官までも赤信号なのに道を渡ったのをみて、信号を守る必要がないことを認識して、自分も守らなくなったそうである。この話を聞いて、警官が信号無視をするまで一人、律儀に信号を守っていたフランクの真面目さにむしろ驚いた。まあ、フランクは全般的に私より遙かに真面目というか、規則に対して従順なのだが、これは結構、ドイツ人に共通する気質なのかもしれない。ううむ、もしかしたら私が考えていたよりかは、私はドイツには向いていないかもしれない。

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