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地方を殺すな! [サステイナブルな問題]

洋泉社からムック「地方を殺すな!」が刊行された。私も記事を二つほど書かせてもらっている。随分と過激なタイトルである。出版社からは、過激なタイトルですけどご理解下さい、といった内容の手紙が添えられてきた。もちろん、大丈夫である。実際、地方は殺されている、と思う。現状を正しく理解してもらうには、多少はセンセーショナルなタイトルの方がいいかもしれない。というのは、本当に地方の状況は悪化していく一方だと思われるからである。グローバリゼーションによるファスト風土化、人口減少に伴う活力の低下、モータリゼーションの進展によるアーバニズムの減退、コミュニティの崩壊に伴う治安の悪化・・・。大変な問題である。これは別に日本だけの問題ではなく、全世界的な問題であるのだが、その先進国であるアメリカではどのようにファスト風土化に対応しているのか。私の記事はおもにその点について論じられている。フランク・ザッパやグリーンデイの歌、トッド・ソリンズの映画などからファスト風土というかアメリカ人の捉える郊外像の分析を試みている。まあ、私の記事はともかく、全般的にルポルタージュ的な内容も多く、またファスト風土研究者の筆頭である三浦展や都市計画の大御所である大西隆東大教授などの第一人者の研究者の記事も含まれているなど興味深い内容となっている。値段もムックで1365円とお手頃なので、ちょっと関心のある方は読む価値があるのではないか、と勝手に思っている。






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