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ジャカルタの友人と久しぶりに会って、日本人の外国人の接待方法のずれに気づく [グローバルな問題]

久しぶりにジャカルタを訪れる。私はあまり親友と呼べるような友達がいないのだが、ジャカルタにはその数少ない友人がいる。彼は高級官僚で、私の友達でめずらしく出世もしている。ホテルに着くと早速連絡をして、迎えに来てもらい、近くのレストランで彼の家族と一緒に食事をした。彼は私と同じく2人の娘がいるのだが、長女は宿題があるので来られなかった。この2人の娘は極めて優秀なのだが、次女は物理の小学生オリンピックのインドネシア代表で今度の11月の大会に出るそうだ。ジャカルタ予選では一番だったそうである。長女が優秀なのは知っていたが、次女もとびきり優秀である。奥さんも弁護士として去年、事務所を立ち上げたそうである。私の友人もインドネシアの交通学会の会長をしており、まあ飛びきり優秀な一家である。すでに一軒家を構えているのだが、さらに隣の家も購入して現在、拡張工事をしているらしい。羨ましい限りである。彼はたびたび日本に来るのだが、最近、某コンサルタント会社の重役によって彼は接待されたらしい。彼はひたすら市場とかラーメン屋のようなところに行きたがったのだが、先方はそれでは失礼と思ってパレス・ホテルの上のバーに連れていったらしい。彼は全然真意が伝わらなくて残念だったと笑いながら言っていたが、本当にここらへんは誤解がある。今でも外国人を接待するのは西洋風の高級レストランや高級バーがいいと思っている人が多くいるが、都市計画関係者はそんなところはまったく有り難がらない(なかには私の前の会社の先輩のようにそういうことを有り難がる人もいたが、彼は都市計画家としては三流であるのでそういう嗜好があるのだ)。彼にとっては私が連れて行った庶民的なラーメン屋や天ぷら屋に行くことが日本に来る多いなる楽しみで、ジャカルタの高級ホテルにあるのと同じような東京の高級ホテルのバーに連れて行ってもらっても全然嬉しくないのだ。高いものを払えば喜ばれると思うのは、ブランド品を有り難がるのと同じ構造で情けない。朝早く築地市場に行って、市場内の寿司屋でご馳走するとか、大久保の韓国街に連れて行くとか、神楽坂を歩かせて怪しげなバーに連れて行ったり、神田須田町でそばを食べさせたりしてあげればいいのだ。このような発想ができない人が都市計画に従事したりするから、お台場とか品川駅とかの下らない、日本の恥となるような都市開発が行われ続けるのである。
タグ:接待 外国人
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