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ドイツ鉄道がまたまたストに突入 [ドイツ便り]

ドイツ鉄道が今週の水曜日から月曜日まで6日間のストに入った。10月にドイツに来てから3度目か4度目のストライキで、またかよ、という気分である。基本的に労働組合が求めているのは賃上げと労働時間の削減である。さて、私個人は、自宅からオフィスのある大学までは地下鉄で通っており、地下鉄はベルリン市が運営しているので、ドイツ鉄道とのストとは関係ないのでまったく影響は受けない。いや、地下鉄が混むので、そういう意味では多少は影響を受けるが大きな支障はない。さらにドイツは鉄道を上下分離しているので、ドイツ鉄道は走ってはいないが、ODEG(東ドイツ鉄道)が運行しているので、このODEGが走っている沿線に住んでいる人は、それほど不便は被らない。ちなみに、これは2002年に二つの会社の出資によって創業され、ベルリン、ブランデンブルク、メクレンブルクフォアポンメルン、ザクソン、ザクソン・アンハルトといったチューリンゲン州を除いた旧東ドイツの州を11路線で鉄道サービスを提供している会社である。
そういう意味では、穴だらけのストライキである。もちろん、今回のストライキはドイツ全土で行っているので、都市間移動とかには大きな影響を及ぼすだろうし、物流にも大きな影響を与えるであろう。とはいえ、それは独占的な事業ではないので、トラック輸送が代替するだけなんじゃないの、と思ったりする。つまり、ストライキをやることの効果がそれほど期待できないのだ。
 ついでにいうと、ドイツ鉄道の社員がしっかりと働いているか、というと全然、そう思わない。鉄道の窓口とかのサービスも恐ろしく酷いし、最近では大雪で鉄道が途中で運行中止になって客が車内に閉じ込まれてことがあったが、運転手は勤務時間がオーバーしたから、勝手に客と列車を置いて帰宅したという事件もあった。こういうことを繰り返していると、客の鉄道離れをただ促すだけで、結果的には自分達の首を絞めることになるのではないだろうか。
 ストライキをする権利は私は広く認めるべきだろう、と思ったりするが、それは代替サービスがないという条件でやらないと効果はないと思う。特に、経営者を困らせるのではなく、利用者を困らせるだけであるなら、旅客は自家用車、貨物はトラックを使うことに繋がるだけなのではないだろうか。そうそう、あと私が経営者だったら、賃金を上げる分は自動運転の開発費に回すであろう。ドイツ鉄道の運転手は、いかに自動運転に対抗できる技術や能力を開発するかに力を注いだ方がいいと思う。


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