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「ローカル・キャピタル」を発現させ、育てるためには地方分権をより進めることが必要であろう [サステイナブルな問題]

『エコロジカル・デモクラシー』の著書であるランディ・ヘスターの講演を聴く。彼は豊かな地域をつくっていくうえでは、「ローカル・キャピタル」が不可欠であると指摘する。この「ローカル・キャピタル」を発現させるためには、ローカルがしっかりとした自治を行えるようにしないとならない。しかし、日本は21世紀においても中央政権がお金と制度を握っている。したがって、ローカル・キャピタルが蓄積できなければ、それを増やすこともできない。そこにあるにも関わらずだ。これは、よく考えたら当たり前のことで、例え中央政権がどんなに優秀だとしても、全国くまなく目配りをして、そのローカル・キャピタルをしっかりと見つけ、ましてやそれを育てるような政策を考えることは無理だ。それは、地元の人たちじゃないとできない。なぜなら、地元の人でないと地元に精通することは難しいからだ。その資源を見つけ、そのポテンシャルを活かすことを考えるには、時間と情熱が不可欠である。それは中央政権にはとても期待できないものである。何より、地元の人たちがすることで、その結果に責任を持つ。また、その過程でシビック・プライドのようなものが醸成される。
 そのように考えると、地域づくり、まちづくりにおいては地域分権をさらに強く進める必要があることが分かる。予算と制度を中央政府が握っている状況を打破し、「ローカル・キャピタル」を発現させ、それをしっかりと育てていくことが極めて重要であると考える。

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