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フロリダ州のコロナ感染拡大が凄いことになっている [グローバルな問題]

トランプ大統領の傀儡であるロン・デサントスが州知事であるフロリダ州のコロナ感染拡大が猖獗を極めている。フロリダ州の保険局が8月13日に発表したデータ(http://ww11.doh.state.fl.us/comm/_partners/covid19_report_archive/covid19-data/covid19_data_latest.pdf) によると累計の感染者数は272万5450人。先週だけで、新たに13万4500人が感染している。6月18日までは週当たりの新規感染者数は12万人を越えることはなかったので、一ヶ月半で週当たりの新規感染者数は10倍以上も増えていることになる。これは、まさにアウトブレークに近い。
フロリダ州の人口は2157万人。既にコロナの感染者数は全人口の12.6%に及んでいる。日本の累計感染者数は107万人であり、感染者数は全人口の0.08%だ。ついでに東京のデータをみると、感染者数は全人口の1.9%である。現在、医療崩壊が心配されているような感染爆発が起きている東京でさえ、まだこの数字だ。フロリダ州の状況がいかに酷いかが分かる。ちなみにフロリダ州のコロナによる死者数は40171人。日本は15336人(東京都は2317人)なので、人口当たりの死亡率はフロリダ州は日本の15倍(東京都の11倍)ぐらいで、感染者数とほぼ同じ比率である(東京都と比べると、死亡率は感染率より低い)。そして、未だ増加トレンドにあり、これはどれだけの人が今後、感染していくか、ちょっと考えただけでもゾッとする。
この要因は、デサントス州知事が、小学校でのマスク着用を義務化させることを州法で禁止しようとさせたり(これは現在、州裁判所に無効だと訴訟されている)、「自由」を規制するようなコロナ対策はアメリカ的でないと主張したり、「Don’t Fauch my Florida」といったホワイトハウスのコロナ対策タスクフォースの一員であるアンソニー・ファウチを揶揄するTシャツやマグカップを配布したりするなど、ワクチン接種やコロナ対策への批判をすることで、政治活動を展開しているからだ。ところで、トランプといい、なんでコロナ対策を批判するのか不思議だったのだが、そのような活動をすると寄付金で随分と儲かることが最近、理解できた(驚いたことにトヨタも結構、寄附をしている・・・なぜだ?)。
ワクチン接種者は1210万人なので56%に達している。1017万人が二度接種を完了している。これまで、接種率が低かった同州だが7月から接種者が急増している。ちなみに日本は二度接種だと36%、東京都では30%だ。日本はやはり遅い。
さて、フロリダ州のコロナ感染状況で明らかになったことは、15歳の子供などが重篤化していることだ(https://www.nbcmiami.com/news/local/why-my-daughter-broward-teen-hospitalized-in-icu-with-covid-19/2506704/)。4歳の子供が亡くなったケースもある(https://www.jacksonville.com/story/news/coronavirus/2021/03/02/hardee-county-4-year-old-becomes-floridas-youngest-covid-19-death/6849825002/)。
デルタ株が猛威をふるい、さらにはラムダ株がデッキで待機していることを推察すると、これからの日本でも子供達がコロナの犠牲者になる可能性が今後、高くなるということだ。何しろ、若者を含めてワクチン接種を進めて、万が一コロナになっても重篤化させない、死なないような自衛策を講じるべきであろう。コロナは過ぎ去ったかと思ったが、これからが本格的な闘いとなる。まだ、せいぜい第二楽章が終わったぐらいの状況にあることがフロリダの悲惨な状況をみると理解することができる。何が「東京五輪、人類がコロナに打ち勝った証に」だ!まだ、インターミッションにも入っていないような状況にあることが分かった。

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