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サンチャゴ・デ・コンポステーラを訪れる [地球探訪記]

 マドリッドから鉄道に乗って、サンチャゴ・デ・コンポステーラに行く。5時間ぐらいの長旅であったが車窓は変化が多く、楽しい鉄道旅であった。さて、マドリッドは晴れであったが、サンチャゴ・デ・コンポステーラに近づくと雲行きは怪しくなり、サンチャゴ・デ・コンポステーラに着くと雨が降っていた。この雨は2日後に我々が発つ時まで降っていたが、どうもスペインでも最も雨が降る地域らしい。というか、乾燥しているスペインにおいて唯一、あまり乾燥していない地域、それがサンチャゴ・デ・コンポステーラのようであった。
 サンチャゴ・デ・コンポステーラはキリスト教の三大聖地である。その巡礼ルートは世界遺産に指定されている。ちなみに巡礼ルートが世界遺産として指定されているのは、ここと熊野古道だけである。そして、この巡礼ルートの最終目的地が、ここにある大聖堂である。この大聖堂は、ほとんど宗教のテーマパークのようであった。あちこちに懺悔の場があり(人気のある神父とそうでない神父があることも興味深い)、多くの部屋で神父による講話が為されており、ヤコブの銀の棺をみるために行列ができたりして、信仰の厚い人にとってはたまらないサービスがたくさん提供されていた。もちろん、無料である。
 ただ、私はこのような大聖堂より遙かに街並みに興味を抱いた。サンチャゴ・デ・コンポステーラ自体が丘陵につくられているので、イタリアの山岳都市を彷彿させるのだが、何しろコンパクトなのである。階高も低いし、道路幅も相当、狭い。そして、煉瓦ではなくほとんどが石でつくられている。しっかりとチェックはしなかったがおそらく花崗岩であると思われる。スペインの都市というよりかは、イギリスの都市のような印象だ。これは、雨の多い風土と関係があるのかもしれない。
 あと、この都市で印象に残ったのは料理であり、魚料理を中心に食べたのだが、マドリッド、バルセロナ、ビルバオなどよりずっと美味しいと感じた。入った店がよかったのかもしれないが、馬刀貝(マテ貝)、蛸、鮪など、相当楽しめた。
 スペインという国の多様性を感じることができたサンチャゴ・デ・コンポステーラ行きであった。


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