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誘惑のアフロディーテ [映画批評]

1995年のウディ・アレンの映画。1990年代のアレンの作品では最高傑作だと個人的には思う。養子があまりにも賢いので、彼の母親をアレンが捜そうとするところからストーリーは展開する。ようやく見つけた母親はなんとポルノ女優で娼婦であった。この女性は、しかし、アホ丸出しではあるのだが楽天的で気が優しい。この娼婦演じるミラ・ソルヴィーノの演技が非常に素晴らしい。アカデミー助演女優賞を取ったのも納得の演技だ。ソルヴィーノはハーバード大学で成績優秀者として表彰されるぐらいの才媛であることを考えると、なおさらその正反対のようなキャラを見事に演じきったその演技に感動する。ストーリーはツィステッド・フェイト、皮肉な運命の巡り合わせを描いているが、アレンの人生肯定論的な側面が前面に出ていて、どこか心温かくなる。脇を固まるヘレナ・ボーナム・カーター(ハリー・ポッターのベラトリックス・レストレンジ役)の演技もよい。





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