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福島県で通常の100倍以上の甲状腺癌患者 [都市デザイン]

2月7日の東京新聞から・・

 東京電力福島第一原発事故の放射線による健康への影響を調べている福島県立医大は、18歳以下の子供で見つかった甲状腺癌の組織の遺伝子を解析する研究を始めた。
 福島県で原発事故発生当時18歳以下であった22万5千人の被験者のうち、甲状腺癌と確定したのが26人、がんの疑いのあるのは32人。
 国立がん研究センターによれば、原発事故前は、十代の甲状腺癌は100万人に1〜9人程度である。福島県では100万人に換算すると116人になる。13〜116倍もの多さである。さらに疑いのあるものも換算すれば、1〜9人のところが228人。
 私も甲状腺癌だったが、甲状腺を取ると(完全摘出ではなく、少し残っているが)何しろ体温調節が難しくなるので、生活はできるがいろいろと不便だ。あと、薬を取り忘れるとものすごい疲労感に襲われたりする。私の場合は、いろいろと致し方ない面もあったが、原発事故が原因でそういう状況になってしまった若者達は本当に可哀想である。いたたまれない気持ちになる。
 とはいえ、これだけの数字が出ていても、「原発事故との関係性は見いだせない」とか説明するんだろうな。踏んだり蹴ったりとはこのことだ。
 こんな状況が現在進行形で展開しているのに、原発推進派に票を入れる東京都民って何なんだろう。福島の人達が、このような辛酸をなめるような生活を強いられているのは、東京に住む人達が贅沢に安価なエネルギーを欲したからだ、ということを自覚するべきであろう。我々は、これらの人達への加害者であったのだ。そのような認識を持たないとは、あまりにも国民として無責任なのではないだろうか。

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