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小泉首相は「晩節を汚した」と批判する自民党関係者はまったく誤解している [サステイナブルな問題]

 東京都知事選は舛添氏が当選した。このところ、私が投票すると必ず落ちるという、もう自分が貧乏神なのではないかと思うぐらいの状況なので、今回は妙に落胆していない。さて、ところで小泉首相は「晩節を汚した」と自民党関係者は批判しているらしい(下記、参照)が、私はむしろまったく逆なのではないかと思っている。

http://mainichi.jp/select/news/20140210k0000m010075000c.html

 小泉首相は脱原発を打ち出したことで、長期的にはたいへん優れた首相として、むしろ首相時代の汚点も打ち消すことができるような歴史的評価を得られるのではないかと考えている。なぜなら、それほど遠くないうちに原発事故がまた起きるからである。福島原発の事故の教訓は、原発事故が原発村の人が主張していたより遙かに高頻度で起こりえるということと、実際、事故が起きると若年層を中心に大きな健康被害が生じることだ。福島県の18歳以下の子供達は通常の100倍以上の甲状腺癌の被害者が出ている。
 人類はあと何回の原発事故に耐えられるのか。どこまで辛抱できるのか。私はよく見極められないが、ドイツ人はチェルノブイリと福島の2回で、これ以上は辛抱できず、脱原発を決断するのに至った。日本人は2回では無理なようだ。これは、世界で唯一の被爆国であることを考えると随分と辛抱強い。これは、第二次世界大戦での敗戦濃厚であっても諦め悪く、敗戦を受け入れることができなかったメンタリティが現代でも生きているということであろうか。あと2〜3回くらいの事故は踏ん張れそうだが、まあ、永久にしがみつくことはまず無理であろうし、しがみつこうとしたら日本人は永久にこの地球上から消え去るであろう。原発に対しては負けるが勝ち、ということに早く気づくべきであろう。気力で放射能には勝てない。
 まあ、おそらく人類的には、社会主義にあいかわらずしがみついている北朝鮮と同じように、空気が読めない国、民族として、原発に意固地に執着するおかしい国として世界から奇異な目で見られ、パロディ化され、そして孤立無援化していくのではないだろうか。
 本当に自覚しておいた方がいいと思うのは、日本は第二次世界大戦では、今の北朝鮮どころではないほどの世界の嫌われ者であり、孤立していたということだ。最近は、そうでなくても、靖国神社の参拝問題や慰安婦問題で、中国や韓国のメディア戦略によって、イギリスやアメリカまでもが、最近では「日本ってちょっとやっぱり分からないよね」みたいに思うようになりつつある中、まさにABCD包囲網的に「日本ってやっぱり変じゃない。苛めようよ」みたいな状況になっていることに気がつくべきであろう。
 そして、原発事故で世界に大迷惑をかけておきながら、それを反省していないような行動を取っている日本という国。あまり、空気が読めないでいると、そのうち、本当に強烈なバッシングを受けるようになりそうで怖い。とりあえず、いつでも日本を脱出できるようにしておかないと本当に不味いことになりそうだ。
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