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欧州で跋扈する傍若無人の日本人通訳の問題について考察する [グローバルな問題]

ストックホルムでの視察には現地に住んでいる日本人の通訳がついた。60歳近くの女性である。しかし、この通訳が酷かった。この通訳は直訳をしないで、自分の個人的な意見を述べ始める。一度などは、私の質問を訳さずにいきなり自分が回答した。いや、あなたの意見を聞きたい訳じゃないのだけど。

私が直接、雇っていたら即刻クビにするところだが、私が同行している団体がこの通訳を雇っているので、どうにもいえないところが腹立たしい。しかし、スウェーデンまでわざわざ来ているのは現地の情報、現地の専門家の情報を聞きたいからであって、現地には住んでいるかもしれないが日本のおばちゃんの偏った意見を聞くためではない。

さて、しかし、どうしてこのような傍若無人な通訳が仕事をできているのだろうか。一つは、日本からスウェーデン視察に行く人が、必要以上に「スウェーデンは素晴らしいが日本は駄目だ」と思いたがるからであろう。この通訳のおばさんも、やたらスウェーデンを持ち上げ、日本を落とすという考えを持っていたようだ。まあ、海外で生活していて育まれた日本人であることの劣等感が、時を経て同胞に向けられることで自我の崩壊を食い止めているような輩なのかもしれないが、そういう姿勢こそ私は本当に恥ずかしく、日本人的であると思う。

しかし、我々が知りたいのはそんなコーティングされた歪んだスウェーデン像ではない。限りなく実態を知りたいのだ。通訳はそのまま直訳すればいい。これは我々に対して失礼なだけでなく、取材に応じてくれているスウェーデン人にも失礼であることを痛切に知るべきだ。もし何か言いたければ、通訳をしている時ではなく、その後に話をすればいいのである。

ちなみにこの通訳は、私が個人的に現地での案内をお願いしたやはりストックホルム在住の高校教師をしている日本人女性に、やたら攻撃的で一般的には考えられないような無礼な態度を取った。まあ、自分の領分が侵食されるとでも誤解したのかもしれないが、そもそもあんたの領分なんてないんだよ。何を誤解しているんだ!という感じである。このような通訳を雇っているようじゃあ、本当、いつまで経っても日本人の海外視察の質は向上しないと思う。このような通訳者は追放すべきだ。若い世代でもっとしっかりしている人材は育っている。

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