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ストックホルムのガムラスタンを訪れる [都市デザイン]

ストックホルムの旧市街地であるガムラスタンを訪れる。黄土色からヴェージュにかけた黄色っぽい色に塗られた建物群を、中世の路地が迷路のように縫う。バルセロナやリヨンの旧市街地を彷彿させる雰囲気であるが、その手本はドイツのリューベックであるという指摘もあるようだ。しかし、茶色っぽい色合いが強く、また路地の幅が広いリューベックの旧市街地がここの手本であるとはあまり思えない。細い路地、石畳、そしてガス灯がつくる夕方時にここを訪れたが、まさにタイムスリップをしたような錯覚を覚えるなかなか素晴らしい都市空間である。しかし、ここは20世紀半ばまではスラムと思われていたそうだ。リヨンと同じようなストーリーだが、このスラム化され放っておかれたことが逆にこの地の魅力を保全することに役立ったのではないだろうか。近代的な都市が多いスカンジナビアの中では、とても貴重な都市空間であると思われる。

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