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ストックホルムの郊外にある障害者作業所を訪れて、ノーマライゼーションの取り組みの本気度に驚く [都市デザイン]

 ストックホルムの郊外のヘッセルビーにある障害者作業所を訪れる。ここは、成人で知的障害がある人が労働するための施設で、現在41名が利用している。ちなみに、スタッフ数は19名だ。この施設の目的は障害を持っている方も健常な人と同じような人生を送るようにすることで、障害者はここに来て、いろいろとグループ別の「作業」を行う。グループはその障害のレベルに応じて5つのグループに分けられている。
 さて、実際、この障害者が作業をしている現場を視察すると、その徹底したフォローぶりに感銘を受ける。ここでは、身障者達が普通の人生を送るために、様々なハード面、ソフト面からのサービスを受けることができている。そして、ここで出会った障害者達は生き生きとしているように見えた。さらには、結構、障害者達はいろいろなことが出来ることも知る。例えば、ある知的障害が低度の障害者は、我々の訪問を歓迎して日本語で鳩ぽっぽを歌ってくれた。日本語の歌詞は多少、怪しいところもあったが、それは外国人であると考えれば受け入れられる範疇である。または、洗濯物をたたむ仕事をしていた障害者の子は、非常に丁寧な仕事ぶりであった。
 この場所で出会った障害者を通じて、むしろ障害者を「健常者」と違うように見ていたのは自分の考えであることに気づき、恥ずかしい思いをさせられるのと同時に、このように障害者をノーマライゼーション的な考えで社会として受け入れようとするスウェーデンという国の凄さを思い知る。
 ノーマライゼーションとは、言葉では簡単に理解しているような気分にさせられていたが、実際、それを社会化しようとする現場をみて、スウェーデンという国はとてつもないことを自然体で行っているのだなということを知る。結構、衝撃を受けた。

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