SSブログ

ドルトムントの風力発電機を見学する [サステイナブルな問題]

ドルトムントにあるエネルギー会社DEW21が所有する3基の風力発電機を見学した。風力発電機は、ドルトムントの北部にあるイケアの物流倉庫に隣接して建っている。交通は至極不便で、しょうがないのでタクシーで行き、タクシーにはそこで待機してもらうようにした。

IMG_1241.jpg

さて、この風力発電機であるが、1基で3000世帯の電力をまかなえるそうだ。1基のコストは2億円。技術的なことはよく把握できなかったのだが、高さは114メートル、羽の直径は70メートルだそうだ。

IMG_1235.jpg

一番の課題は、立地場所であり、人家から最低でも600メートルほど離れていないといけないそうだ。これは風力発電機が発する騒音や、夕日がこの風力発電機に当たりできる気持ち悪い影(ディスコ・エフェクトと呼ばれるらしい)などのためである。

ということで、立地場所を探すのが困難であったのだが、フクシマ原発の事故以来、世論の追い風もあり、真剣に探せばもっと立地できるであろうと立地箇所を現在、ドルトムント市役所とDEW21が検討しているそうだ。

原発政策を検討する経産省の「総合資源エネルギー調査会」の委員15名のうち12名が原発推進派であることに難色を示した鉢呂経産大臣を辞任に追い込む(http://gendai.net/articles/view/syakai/132655)ような、下らないことに未だ邁進している事故国である日本に比べ、ドイツでは他山の石ではないが、せっせと脱原発に突き進んでいる。

私は、ドイツが日本より優れているとはまったく思えない。しかし、根源的なところでドイツはしっかりとしている。一方、日本は政治や政府が駄目なために、表面的なサービスとか、個人レベルでの能力や、組織的な協働力といった日本人の優れた点が、すべて帳消しになってしまっている。ドイツにて、日本の駄目さ加減を改めて理解するが、それは日本人の私にとってはとても悔しいことである。

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0