ドイツ病に学べ [書評]
著書は16年ほどドイツに在住しているジャーナリストである。元NHKの記者であったそうで、社会事象へ向けるまなざしはしっかりとしている。ドイツに関する自称ジャーナリストは数多くいて、それらの本は結構、いい加減である。まあ、こういうことを記すと、自分も同類であると批判されそうだが、とにかく私が読んでも本当かよ、という本が多いことは確かだ。そういう玉石混淆のドイツ紹介本の中で、この本は相当しっかりしており、ドイツ本の多くが単眼的なドイツ賛美のものが多い中、これはしっかりとドイツが抱える社会経済問題を解説しており、ためになる。ドイツのことを調査するうえでは、まずこれを読むことをお勧めする。
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