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海外において日本人のマナーをどうこう言うのは恥ずかしいのは分かっているのだが・・・ [グローバルな問題]

 海外において同胞である日本人のマナーをどうこう言うのは恥ずかしいというか、恥ずべきことであるのは分かっているのだが、どうしても個人的に耐えられないことがある。それは、食事の時、音をたてて啜って食べるということである。これは、日本人以外がやってもおそらく不愉快に感じると思うのだが、なぜか日本人だけがやるような印象を受ける。
 この音をたてて啜って食べるのは、ラーメンとか蕎麦においてはむしろ合理的な食べ方であると思う。熱いラーメンを啜って食べると、麺と同時に冷たい空気も口の中に入れることになり、熱くても食することができる。音をたてて啜って食べることが非常にお行儀が悪いこととされるドイツ(というか欧米全体でそうであろう)ではドイツ人向けのラーメン屋はラーメンがぬるい状態で出されるのだが、それはおそらく音をたてて啜って食べられないので、通常では熱すぎて食べられないか口を火傷するからだと思われる。このぬるいラーメン屋は私的には不味いのだが、ドイツ人には人気があり行列も出来ている。蕎麦も音をたてて啜って食べた方がいい。これは、蕎麦につけた汁がたれ落ちないよう吸い上げるためには、好都合であるからだろう。知り合いのドイツ人を日本のそば屋に連れて行った時、音をたてて食べることに驚き、眉間にしわを寄せて「音を立てて食べるのはドイツではとてもお行儀が悪いんだ」と言った時、私は堂々と「蕎麦とかラーメンは音を立てて啜って食べる方がむしろマナーなんだ」と言ったことがある。しかし、見栄で「スパゲッティとかは日本でもマナー違反だ」と付け加えたりした。
 さて、ドイツ人には見栄を張ったが、実際はスパゲッティとかでもそばのように啜って食べる人は日本ではとても多い。私はレストランとかに人と入る時、お願いだからスパゲッティを注文しないいでくれと念じることがある。それくらい、耐え難いからだ。この間は高級中華料理屋に入ったら、モデルのような長身の美人がマー坊豆腐を注文して、音を立てて啜って食べていた。これらはしかし、日本であれば多少、許される行為かもしれない。私がそれに対して不愉快を覚えてしまうのは、子供の時、アメリカで育ったのが要因であり、おそらく日本で育っていればそこらへんも受け入れられたのであろう。
 しかし、海外、特に欧米に旅行に行った時くらいは、それに関して気をつけてもらいたいと思うのである。というのは、それが不愉快であるという人達だらけになるからだ。音を立てて啜って食べるのは、欧米ではマナー違反であり、日本とは違うということを留意してもらいたい。ワシントンDCの帰りの飛行機では、隣のおじいさんが、焼きそばだろうがヨーグルトだろうがブリトーだろうが、すべて音を立てて啜って食べていた。これは、もう何を食べるのにも音をたてて啜って食べるということなのかもしれないが、はっきり言って、本当に不愉快である。少なくとも、欧米においてはそういう行為が周りに不愉快な気分にさせることは自覚してもらいたい。

タグ:マナー
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