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スカイプを使ってゼミの応募学生と面接をしてみる [その他]

来学期のゼミ生の面接をスカイプでする。それにしても、テレビ電話で海外と話が出来て無料というのは一体全体何なのだろう。あまりのサービスのよさに驚く。というか、他の電話会社はこれではとても競合できなくなるのではないだろうか。なんたって無料ですからね。これに勝つためには、もうお金をあげるしかなくなる。

テレビ電話での面接は初めての試みであったが、比較的円滑に行うことができた。意外と顔の表情なども読み取れて興味深い。早い動きにはついていけなくなって、残像で見えにくくなったりするが、その便利さを考えると気になるようなものではない。まあ、海外にいてもゼミ面接ができるなんてなかなか便利な世の中になったものである。

子供の頃、テレビ電話は夢の未来の機械であった。当時は、そんなものが出来ることなんて鉄腕アトムとかドラえもんの世界だけだろうと子供心に思っていた。そんな機械ができたら、世の中も大きく変わるだろうなと思ったりしたものである。しかし、実際それが実現され、実際に使ってみると、別に大したことはないなと思ったりする。まあ、便利といえば便利だけれども、そんなに有り難がっていない自分がいる。そういえば、アイボやアシモなどが出現しても、そんなに心が揺さぶられなかった。これは年を重ねて、そのような感性が鈍くなってしまったかもしれないが、もっと大きな理由は、そのような機械の進展による利便性が向上しても豊さはそれほど向上しない。すなわち、機械の進歩による幸せの向上の限界便益はほとんど上がらないほど、我々は豊かになってしまったからであろう。もちろん、この豊かさは物質的な豊かさであって、精神的な豊かさの向上にはほとんど関係ないということに問題があるのかもしれない。

スカイプでささっと海外にいて面接ができても、そのように思うのは、どうも私のゼミに合ったタイプの学生が応募してくれなかったことが要因であろう。どんなに高度な技術を使って面接ができても、肝心の学生がカリキュラムでの内容を期待していなければ無意味に近いからである。私のゼミの特徴は、やたら単位を取得するのが厳しいことと、卒論の指導が平均を遙かに越えて厳しいことである。したがって、しっかりとした卒論を書きたい学生こそが、私のゼミから多くの効用を得ることができ、そうでない学生はあたかもクラシック・コンサートかと思ったらヘビメタのコンサートに行ってしまったというような事態に遭遇することになるのだ。私のゼミの概要はホームページとかで大量に情報発信をしているのだが、そのような情報をチェックしないで応募するゼミを決める学生が多ければ、それは宝の持ち腐れのようなものである。スカイプで面接をしたことで、まあ、そのようなミスマッチが生じていることは確認できたわけだが、それでどうなる訳でもないからなあ。来年度は厳しい年を覚悟しないといけないかもしれない。このような内容は本来ならホームページで書くべきことなのだが、現在、サバティカルということでホームページを閉じているので、こちらのブログで記させていただく。スカイプを使ったことを紹介したかったこともあるので、多少、私的な内容であるがお許し下さい。

タグ:スカイプ
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