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フィレンツェにてイタリアという国のいい加減さを体験する [地球探訪記]

ローマからフィレンツェに向かう。フィレンツェからは夜行列車に乗ろうと考えていたので、それまでの時間、フィレンツェを観光しようと考えた。最初に券を買おうと思ったが、長蛇の列ができていたので日が出ている間に市内をまわった方がいいと思い後で購入しようと考える。ローマで時間を取ってしまったので2時間くらいしか見る時間がないからだ。さて、急いでドゥオモとベッキオ橋をみて駅に戻る。フィレンツェ発21時47分のベルン行きの夜行列車を買おうとしたのだが、券が買えないという。別にベッドでなくてもいいのだけどと言ったが買えないという。それはしょうがないなと思ったら、なんとこの販売員は隣の駅に行け、という。ここで私は勝手に、夜行列車はここに停まらないのかと解釈してしまった。しかし、私の時刻表ではここにも停まると書いているけど、これは間違いなのか、と確認すると、この販売員は頷いた。この販売員はあまり英語ができなかったので、話を早く終わらせたかったのかもしれないと後で考えると思う。さらに販売員は、隣の駅までの切符を買わなければいけないね、と言って1ユーロ10セントで切符を売った。ついでに列車の時刻を印刷した紙も渡してくれた。

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(ドゥオモはやはり凄い存在感がある)

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(ベッキオ橋とアルノ川)

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(ヒューマン・スケールの素晴らしい空間だが、ここでも自動車が侵入していた)

さて、急いで駅に預けていた荷物を取って隣の駅に行かなくてはと思って、販売員がくれた紙をみると乗車しようと思っている夜行列車がフィレンツェの中央駅にも停まる時間が書いている。これは怪しすぎる。もう一度違う販売員に聞いた方がいいな、とドイツ生活の経験から考える。そこで、今度は旅行代理店の窓口で尋ねると、やはり夜行列車は満席だという。正確には満席だと思う、と言った。そこで隣の駅にいけば空くのか、と聞くとそんなことはない、と言う。そりゃそうだろう。販売員の言うとおり、隣の駅に行けば大変なことになったであろう。その駅には夜行列車は停まるが、多くの特急列車は停まらない。しかも中央駅であるならホテルも取りやすいが、隣駅はホテルの数もおそらく少ないだろう。随分と、ふざけたことを平気で言う販売員だとはらわたが煮えくり返るような気分になる。しかも切符まで売って、詐欺同然だ。ドイツも随分と適当だが、ここまでふざけたアドバイスはしない。要するに私のようなものがどうなっても気にしない訳だ。このふざけたアドバイス通りに隣駅に行ったら大変な面倒に合うということもおそらく想像も出来ないし、気にもしないのだと思う。これがイタリアか!まあ、ドイツも随分といい加減だが、イタリアほどは酷くない。というのは、ドイツ人は大抵、分からない時は分からないと言い、隣の駅にいけばなどの無責任なアドバイスはしないからだ。よほどドイツよりイタリアの方が、質が悪いなと思う。イタリアの田舎での楽しくてよい思い出が吹き飛ぶような嫌な経験をしてしまった。

結局、この日はフィレンツェ駅周辺のホテルに通常料金で宿泊するという経済的な痛手を被る。

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