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飲酒をするイスラム教徒とは? [グローバルな問題]

ドイツ語学校の打ち上げに参加する。サウジアラビアの若者も二人ほど参加する。彼らはレストランではコーラを飲んでいたが、バーでは酒を飲み、女性に積極的にアプローチしていた。どちらかというとドイツ人でも引くような豪快なる飲みっぷりと軟派ぶりである。さて、私はこのような行為をけしからんといえるような聖人ではまったくないので、非難する気もさらさらないのだが、彼らがイスラム教徒であり、しかもサウジアラビアというイスラム教を国教とする中でも厳しく戒律を守るという国の出身であることが気になった。彼らの言い訳は、日が沈めば飲んでもいい、ということなのだがそれはちょっと言い訳のような気がする。

私の非常に親しいイスラム教徒のインドネシア人は結構ゆるゆるで、アメリカなんかで会うと、彼からワインにしようか、とか言ってきたりするが、これはインドネシア人であるからだと思われる。インドネシアやマレーシアは、現地のパーティーとかでも酒が出たりするからね。とはいえ、これは彼らが特権階級に属しているからだと思う。とすれば、このサウジアラビアの若者達も特権階級の出かもしれない。一人の父親は陸軍の相当、偉い位の人であった。ちょっと納得する。もう一人は聞けなかったが、ドイツの大学院に留学できるくらいだから金持ちであろう。

さて、そういう情報から、極めていい加減に推察すると、イスラム教徒で厳しく戒律を守っているのは下流から中流階級であって数少ない上流というか特権階級は、そこらへんは適当に誤魔化しているような気がしないでもない。というと、イラクとかで自爆している人達は浮かばれないな、と思う。もちろん敬虔な信者とそうでない信者というのはどこにでもいるから、彼らを一概に悪くいうことはできないのであろうが、戒律が守れないのであればイスラム教徒を辞めればいいのではないか。そうでなければ、もうちょっとゆるい亜流のイスラム教を誰かつくればいいのではないだろうか。と人ごとながら思ったりする。

イランではワインを持っていただけで、イラン国籍も持つアメリカ人ジャーナリストが投獄された(その後、釈放されたが)。一方でこういう厳しい戒律を要求していて、一方で酒に溺れる(日没後だが)ような信者が許されているというのは、ダブル・スタンダードだと思う。このダブル・スタンダードは、人々のモラルを低下させる大きな要因である。実際、こういう若者がいることを知ったリビア人のイスラム教徒の女性は、ショックを受けていた。私は無宗教であるが、これまで一度だけ入信することを考えたのがイスラム教である。コーランとかの教えは合理的で素晴らしいものだとも思う。しかし、まあ、それはどうもあまり守られておらず、そこらへんが駄目なのはカトリックもプロテスタントも一緒であるからしょうがないのだろうが、気になるのは繰り返しになるがダブル・スタンダードであるということだ。しかも、このスタンダードがどうも階級によって異なっているような点が大いに気になる。そして、この宗教が戦争の理由になって使われている点も気になる。いろいろ宗教は不明な点が多い。

タグ:イスラム教
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