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ライトダウンで地球温暖化の深刻度を知る [サステイナブルな問題]

北海道洞爺湖サミット初日にちなみ、地球環境を考える日に設定された「クールアース・デー」の7日の夜、東京タワーなど全国の名所や店舗が一斉にライトダウンしたそうだ。20時から22時。ちょうど、飯田橋のラーメン屋斑鳩を自動車に乗って訪ねていたのだが、そんなライトダウンをしていることには気付かなかった。ただ、そう言われれば暗かったかもしれない。とはいえ、飯田橋の繁華街は煌々とネオンを輝かせていた。
 東京だけでなく、全国で実施したそうだが、環境省によれば76081箇所が参加し、121万7000キロワット時余りの電力量が削減されたそうだ。これは、約3万2800世帯が1日に排出する量に当たる約475トンの二酸化炭素の排出が抑制されたと試算される。このライトダウンを19時から朝の5時までやったとすると約2375トンの二酸化炭素が排出されずに済む。これを1年間やると約8.67万トンである。これは多いのか少ないのか。
 日本の2004年度の温室効果ガス排出量は二酸化炭素換算で13億5500万トン。そうすると、毎日ライトダウンをやっても全体の0.006%の削減効果しかない。これは虚しいねえ。まさに焼け石に水的状態だ。というか、こういうことを実施すると、何かしている気分になったりするので、よりたちが悪いかもしれない。ライトダウンといった試みを積極的にすることはいいことだと思う。しかし、こういうことの積み重ねで地球温暖化問題が改善されるといったら全くそういうことはない。我々の生活は、まさに多大なる二酸化炭素の排出のもとに成り立っていることをライトダウンによって、改めて気付かされた。


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