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尼崎の洋食屋 [B級グルメ雑感]

 尼崎に来ている。昼飯を取っていないので、阪神尼崎駅周辺でレストランを物色する。せっかく、庶民の食文化が発達している関西に来ているので、美味しい食事をしてみたいと思う。そうすると、チェーン店は除外される。地元系の店は、まったく情報がないので、取りあえず、客が多く入っているところが一つの目安だ。あと、あまり東京にない系統の店がいい。結果、昔ながらの洋食屋に入ることとする。オリエントという名前の店であった。なんか、テレビの料理番組にも取り上げられた名物料理もあるようだ。まあ、それで期待が高まる訳ではないが、それほど外れではないだろうくらいの保証にはなる。
 メニューなのだが、こういう時は、売れ筋を注文するに限る。サービス・ランチを頼む。ここでライスは、普通のライスとカレーライスとオムライスと選べますけど、と言われる。値段は同じか、と聞くと、同じだとのこと。結構、驚く。それならとオムライスにしてもらう。というか、この3つの選択肢から普通のライスを注文する人はあまりいないと思われるのだが、どうなのだろうか。サービス・ランチは1260円と高めではあったが、海老フライにサーモンフライ、マカロニ・サラダ、そしてハンバーグにオムライスと相当、豪華なものであり、むしろ値頃感がある。肝心の味だが、まあケチャップ・ベースの味付けではあるが、昔懐かしの日本にしかない洋食風の味で悪くない。銀座の煉瓦亭をちょっと庶民的にしたような味だ。めったに食べないこともあるが、久しぶりに美味しいハンバーグを食べた。
 こういう洋食屋も、喫茶店と同じで衰退傾向にある。若い人は、より本場の味に近いイタメシ屋などを開業し、日本風の洋食屋のような料理を提供しないからだ。本場に近いイタメシ屋も悪くはないが、日本風の洋食屋もしっかりと次代に継承された方が、日本の外食文化は豊かである、ということを思った尼崎での昼食であった。


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