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ウォリアーズに暗雲漂う [スポーツ]

ゴールデン・ステート・ウォリアーズがピンチである。そうでなくてもクレイ・トンプソンとアンドリュー・ウィギンス、そしてカバン・ルーニーのスターティング・メンバーの3人が絶不調で接戦を落としまくっていて、ファンがパニック・モードになっている状況で、残りのスターティング・メンバーのうち、神懸かったように活躍していたステファン・カリーとともに好調だったドレイモント・グリーンが先日のフィニックス戦で、フレイグラント・ファールで即退場。その後のNBAも無期出場停止という厳しい裁断を下し、そうでなくても5割を切っていてピンチな状態であったウォリアーズはさらに苦しい状態に陥っている。
 私は、今年のゴールデン・ステート・ウォリアーズは優勝が狙えるのではないか、とさえ考えていて(https://urban-diary.blog.ss-blog.jp/2023-10-22)開幕からは6勝2敗でスタート・ダッシュに成功して「よっしゃ」と思っていたら、ちょっと接戦を落とし始め、ドレイモント・グリーンがティンバーウルフ戦でルーディ・ゴベアーの首を押さえるという暴力沙汰を起こし、5試合の出場中止。その間も負けを重ね、6勝2敗の後は4勝10敗。そして迎えたフィニックス戦でヌーキッチにパンチを食らわした。グレインは偶然だ、と主張しているが、ビデオを見ると偶然とは言えないなあ。手がグーだし、しかも回転する前に勢いを増すために手を引いているからな。そして、その結果、現時点で「不定期間の出場停止」の決断をNBAは下した。出場停止の試合数を敢えて決めず、グリーンの精神状態などの確認をするらしい。確かに昨シーズンのプレイオフでのサボナスを踏んでから7ヶ月で3回の出場停止は異常だ。致し方ないことであるとは思うが、背が足りないウォリアーズにとってレイモンドは守備の要であるし、攻撃のファシリテーターでもあるので、その不在は大きな痛手である。
 泣きっ面に蜂、というか、もうそもそもスターティング・メンバーの3人が絶不調という時点で、泣きっ面に蜂どこか、泣きっ面に蜂で、その後、思い切り転けたというような悲劇のドミノ状態に、トドメに熊と遭遇するような感じだ。絶望的である。
 さて、しかし、希望がない訳ではない。レイモンドが出場停止となった後の初めての試合であるクリッパー戦。選抜からウィギンズを外した。そして3年目のカミンガ、新人のポジエムスキーを先発させた。ポール・ジョージが出場しなかったこともあり、試合はなかなか見所があったが、カリーの不調、ハーデンの好調もあってこの試合も結果的に落とした。しかし、この試合でカー監督は、ウォリアーズどころかNBAの試合で初めてとなるウィギンズの先発外しを決行した。レイモンドが外れたら、残りの先発陣には頑張ってもらいたいところだが、流石に堪忍袋の緒が切れたのであろう。私もちょっとウィギンズは酷すぎると思う(特にフィールド・ゴール・パーセント)が、いきなり先発を二人交代というのはなかなかの英断である。負けはしたが、この二人に加えて3年目のモーゼス・ムーディがその才能を開花させる機会になれば、それは災い転じて福となす、ことになるかもしれない。そもそもグリーンも先発の機会をもらえたのは、それまで絶対的な先発陣であったリーが怪我で出場できなくなったからだ。もちろん、カミンガはグリーンのようなプレイメーカーではないし、まだまだディフェンスは粗いが、あの運動能力はただものではない。
 まあ、しばらくはヤキモキした気分で過ごすのであろうが、ウィギンズにいらついているよりは、まだ未来のある若者が出場している方が未来に希望が持てるのではるかにましだ。グリーンのあのファールは本当、がっかりさせられたが、その結果、カー監督も大なたを振るった采配をようやくしてくれた。この体制であれば、ある程度、結果が出なくても許せる。というか、ウィギンズを二度と先発させないでほしいと思う。カミンガ、ポジエムスキー、ムーディ、カリー、トンプソン・・・これじゃあ、あまりに背が足りないか。しかし、まあこんな感じでのラインアップで戦ってもらえれば、応援しがいがあるというものだ。

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