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James Kunstler『Home from Nowhere』 [書評]

1993年に出版した『Geography of Nowhere』で売れっ子になったKunstlerの1996年の著書。後半のFarmersの章以降は、ナルシズムプンプンな文体になって、ちょっと読み進めるのが辛くなるが、それ以外ではなかなか面白い本であるかと思う。特に、前半の著者の取材を主体として、プロジェクトの背景、それの顛末などを描く手法は、臨場感があって読み応えがある。文筆力は高いと思われる。ただ、この本を読むのであれば、『Geography of Nowhere』がずっとお勧めである。
 ちなみに最近になってKunstlerはトランプ支持者になり、コロナのワクチンも陰謀説を訴えたりするようになっている。この本の著者とは思えないような宗旨替えであろう。なぜなら、トランプこそKunstlerが糾弾するデベロッパーの代表格であり、なんで、そういうことが分からないのか不思議である。この本の最後では、生きていることを十二分に楽しんで、この世に生まれたことを感謝するような人生を送りたいのだ、と述べていたのだが、何があったのか、と思わずにはいられない。というか、人生、なかなか厳しいものがあるのだな、と改めて思わせられる。

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