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『後妻業の女』 [都市デザイン]

機上の人。食事をする時には本も読めないし、ラップトップで仕事も出来ないので、映画を観てしまう。ハリウッド映画の名作を観ようとしたが、あまり食指を動かしたいものがない。そういう時には最近では邦画を観る傾向がある。というのは、アットランダムで映画を選んだ場合、ハリウッド映画よりも邦画の方が観るに値する作品に当たる確率が高いからだ。そして、観たのが『後妻業の女』。大竹しのぶの怪演が凄い。そして、世の中、弱肉強食であるというストーリーもぐいぐいと引き寄せるし、シナリオ自体もとてつもなく面白い。私をも含む一般的な人も、いつこの日常生活の陥穽に落ちてしまうか分からない、という臨場感が、この映画をそこらへんの恐怖映画より背筋をゾッとさせるものにしている。まあ、所詮、「結婚紹介所」のようなビジネスは相当、あくどいというのは想像できるが、それを詐欺の機会として捉えると、こんなに怖いことが展開できるのか、ということを観る者に知らしめた点で、逆にこの映画を観て何か詐欺のヒントを得る人が出てきそうで怖い。前情報なしに観たのだが、相当、観るものにインパクトを与える娯楽作品である。このような観た後の充実感は、最近ではハリウッド映画ではなかなか得られない。ハリウッド映画に比して、邦画の質の高さを改めて実感する。


後妻業の女 DVD通常版

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD



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