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ガウディのコロニア・グエル教会に行ったが今ひとつであった [地球探訪記]

 今回のバルセロナでは三泊したが、まだ一度もガウディを観ていない。ということで、最終日に列車の時間を遅らせてまだ行ったことのないコロニア・グエル教会を訪れた。というか正確には、その前日に訪れたのだが、日曜日であったので15時30分にはもう入れなかった。日曜日は15時に閉まるのである。ということで、まあリベンジも多少兼ねていた。
 コロニア・グエルにはエスパーニャ駅からMartorell行きの郊外鉄道で向かう。Colonia Guell駅までで、バルセロナ都心部からであればチケットはゾーン2だ。20分ちょっとで到着するが、列車の本数は昼間の時間帯はそれほど多くはないので、帰りの時間等はチェックした方がいいだろう。
 Colonia Guell駅からは、駅前のラウンドアバウトにある丘を越えてすぐなのだが、インフォメーション・センターで入場券を購入しなくてはならない。したがって、若干遠回りにはなるが、駅前にある青い足跡に従って行くといいであろう。入場券は7ユーロであった。ガウディの建築物としては安い。
 さて、人によってはガウディ最高傑作ともいわれているこの教会であるが、教会の周囲には緑の柵がされており、また、損傷が激しいのか、屋根の部分が雑に補修されていたりして、たいへん興醒めである。建築を観に来ているのに、その建築をしっかりと観てもらおうという配慮がゼロというだけでなく、その建築を台無しにする補修は何とも悲しい気持ちにさせる。もしかしたら、これは世界遺産に指定されていないのかもしれない(ガウディの市内の作品のほとんどがバルセロナのモダニスム建築として世界遺産に指定されている)。
 中に入ると、さすがガウディ設計の椅子は何ともいえない素場らしい意匠だし、錘を吊してできた形状を逆さにするというサグラダ・ファミリアでも使われたデザイン手法でつくられた内部空間は、静かに感動を起こさせる。ただ、窓のガラスはステンドグラスではなく塗られたものであり、また、そこかしこが剥げていたりするので、残念な気持ちになる。これは、このような政策意図があったのか、予算がなかったのか、時間とともに意図せず剥げてきたのかは不明だが、全般的に大切にされていないという印象を受けた。
 観光客は平日ではあったのでそれほどおらず、またその半分以上が日本人という面白い現象であった。まあ、ガウディ・ブランドではあるが、はっきり言って、よほど関心がなければ、そのアクセスの不便さなどを考慮すると、それほど来る必要はないかなと思われる。

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(日曜日の15時以降に来ると、汚い緑のフェンスで教会の写真をまともに撮影することもできない)

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(しかし、中に入れたとしても緑のフェンスが教会の全体像を視覚的に捉えることの邪魔をする)

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(こんなスロープを設計したおかげで、建物が醜くなっていしまっている)

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(スロープをあがると屋上があるが、これは何のためにあるのかも不明)

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(ただし、内部空間は素場らしい)

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(ガウディがつくった椅子も素場らしい)

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(ステンドグラスではなく、塗料が剥げているところもある)
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