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自転車専用道があっても、歩道を結局走る大阪のチャリ人 [都市デザイン]

 新大阪駅から三国駅まで歩いた。その途中、中央分離帯のある広幅員の道路に、車道、歩道の他に自転車専用道が整備されていたことを発見した。しかも、ほんの数百メートルではなく、まあまあの距離がありそうだ。これはなかなか素晴らしい、と感心したのもつかの間、多くの自転車走行者は、この自転車専用道ではなく、より幅が取られている歩道を走っていることが分かった。自転車専用道と歩道は緑地によって分離されているので、一度、歩道を走り始めると自転車専用道に戻るのは面倒くさい。
 それにしても、なんで自転車専用道があるのに歩道を走るのであろうか。私は基本的に自転車利用者がどんどんと増えればいいと考えている。現行の基本的には車道を自転車が走らなくてはいけない道交法ほど、現状を分かっていない法律もないかなと思う。なぜなら自転車が走るには、今の車道は危険すぎるからだ。その結果、自転車利用者は「やむなく」、「仕方なく」歩道を走らされているのだ、と私は主張してきた。いや、しかし、少なくとも大阪においては、自転車利用者は、自分達専用のスペースが整備されても歩道を走ってしまうということが分かった。私の主張は間違っていたのだ。私は自転車専用道を整備することを主張していたが、つくっても結局、利用されない無駄の長物になることが大阪にて分かった。これは、自転車都市のコペンハーゲン、ドイツのミュンスター、アメリカのデービスなどでは決してみられない現象だ。日本の都市は、自転車政策は大変お粗末であるにも関わらず、人々は自転車をたくみに使っていて、そういう意味では意図しない自転車都市で素晴らしいと思っていたのだが、少なくともマナーの点では、前述した世界の自転車都市に比べると甚だ劣ることを知ってしまった。願わくば、大阪の特殊事情であるといいのだが、それほど自信は持てない。

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(日本ではめずらしいしっかりとした自転車専用道路)

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(しかし、多くの自転車利用者はなぜか歩道を走る方が好きなようです。確かに歩道の方が幅があります。でも、歩行者が邪魔なのでは・・・。歩行者も自転車邪魔だし・・・)

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(自転車専用道路の標識が泣いているように、私には思えました)
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