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ブラジルでは結構、借金をする人が増えているようだ [グローバルな問題]

 ブラジルの経済は好調だ。一昨年のGDPの成長率は7.5%、昨年は3%とだいぶ落ち着いてきたが、1年に1度くらいのペースで訪れていると、その物価の上昇率に驚く。ついこの間まで1泊1500円ぐらいで泊まれていたホテルが、今では1泊6000円になっていた。料理も、シュラスコ料理は記憶だと1500円もしなかったと思われるが、最近では4000円は覚悟しないととても払えない。さて、このように経済が成長している要因の一つとして、消費需要を拡大させていることがあるらしい。すなわち、クレジット・カードや借金が普及しているのだ。それまで金を貸すことをためらっていた金融機関が、どんどんクレジット・カードを発行したり、金を貸してくれたりするようになっている。ついこの間までは、クレジット・カードは金持ちだけが保有していたのに、最近では誰でもが持っているようだ。確かに、クレジット・カードの使える店は昔に比べてずっと増えている印象を受ける。
 さて、そのような状況で何がブラジルで起きているのか。それは、どんどんと借金をする人が増えているようなのだ。クレジット・カードでも、自分の収入より使ってしまう人がいるようだ。その理由は、どうも知人のブラジル人の説明によると「我慢できない」から。欲しいと、お金がなくても買ってしまうらしい。まあ、なんともブラジル人らしい話であるが、この知人の働く会社でも、しょっちゅう金融機関から借金の取り立ての電話が会社にあるらしい。しかも、複数の従業員に対して。このような状況が、昨今、頻発する公務員のストライキの背景にあるようだ。つまり、公務員は簡単にクレジット・カードがつくれるので、つくってしまい、それで借金をしたのだが、給料以上使って払えなくなっているので、とりあえずストライキをして給料を上げようとしているのだ。もちろん、物価上昇という問題もあるが、もう一つは、クレジット・カードの使いすぎという問題もあるようだ。
 まあ、ブラジリアをつくるのに、GDPの半分も使ってしまうお国柄だから、ブラジルらしいといえばそれまでだが、将来は心配だ。経済が好調といっても、借金によって市場を膨張させているだけであるなら、それが破裂すると大変なことになる。って、国の借金が一人当たり700万円を越えている国民が心配することじゃあないか。というか、日本は国民が一生懸命、貯金しているのに、国が税金を無駄遣いして、借金をこしらえるなんて本当、とんでもない国だよな。ブラジルが羨ましくさえ思えてくる。

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