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首相官邸前での「再稼働反対」抗議行動が報道されない不思議 [原発問題]

 首相官邸前での「再稼働反対」抗議行動が報道されない。6月15日は、1万1千人は集まったらしい。このような国民の意見が、まったく報道されないという不思議。実際、ユーチューブで流された報道だとそうとうの反対行動である。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=1YkSUrDqxKU#!

 このような状況を報道しないというのは、一体全体どういうことなのだろうか。これが極めて少数派の動きではないことは、世論調査で決して多くはないが、それでも54%という過半数が原発再稼働に反対していることからも明らかである。
 原発事故は、この国に民主主義がないことを露呈したが、この国はマスコミが第四の力としてはまったく機能しておらず、期待できないことも顕在化した。スポンサーを必要とする民放はともかくとしてNHKが報道しないということは、本当に残念である。
 とはいえ、おそらく他国、特にドイツなどではニュース番組として取り上げられると思われる。さらにユーチューブで、決して見やすいとはいえないが、実際、どのようなことが起きているかは知ることができる。このような状況での報道無視は、自分たちの首を絞めるだけだということに早く気づいた方がいいと思いたいが、学生への原発問題への無関心、そして、電力不足キャンペーンにまんまと洗脳されている者が多い状況を知るにつけ、このような原発反対運動無視といったマスコミの原発側面支援は功を奏しているのかなと大変残念ながら思ったりもする。
 第二次世界大戦に参入し、国土を焦土と化してしまったという歴史上の過ちから、この国はまったく学ばずに、同じ愚を繰り返そうとしているのであろうか。しかも、今回の判断は国土を焦土にするだけではなく、半永久的に住めなくなるような汚染に晒すかもしれないのだ。そのようなリスクを、ちょっとした電力不足が嫌なだけで、平気で取れるという思考がまったくもって理解できない。
 このような思考ができない民族、国は滅びるであろう。福島原発から出た放射能物質は23%しか国土に降り注がなかった。これは、福島原発の地理的位置によるだけの不幸中の幸いであった。それでも、本来的にはそれほど降ることのなかった原発から西側に位置していた福島市でさえも、多くの放射能に晒され、今日の朝日新聞のデータであってもまだ0.60シーベルト毎時。これは年間で大気からだけで5シーベルトを越えるという数字である。福島の事故が、例えば大飯原発で起これば、国土に降り注ぐ放射能の割合は福島の比ではないし、風下になる名古屋市の被害は福島市よりも甚大なものとなるであろう。
 そのようなリスクの大きさを考えれば、とてもではないが原発を推進できないと思うし、このような事故が起きたのが福島原発であったことは、日本は不幸中の幸いでセカンド・チャンスが与えられたと捉えるべきであるのに、それから学ぶことができないというこの国、そして国民。まあ、そう遠くないうちに滅びるだろうと思うのが論理的であると思うのである。そして、これでは、被害にあい、犠牲を強いられた福島の人達も浮かばれないであろう、とつくづく悔しく思う。
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